地政学・戦略学者の奥山真司が7月26日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。東京都内で感染者が確認されたサル痘について解説した。
国内初の「サル痘」感染者を確認
厚生労働省は7月25日、天然痘に似た感染症「サル痘」の感染者が東京都内で確認されたと発表した。感染者が国内で確認されるのは初めて。世界保健機構(WHO)もサル痘の感染拡大を受けて7月23日に公衆衛生上の緊急事態を宣言した。2022年に入って75の国や地域で1万6000件以上の感染が確認されており、「いつ日本に入ってきてもおかしくない」と言われていた。
新行)サル痘について、いま出てきている情報によると、大半は軽症のまま数週間で治るのですが、お子さんや妊婦の方など、免疫力が低下した人が感染すれば重症化の恐れもあるということです。感染症法上では、狂犬病などと同じ「4類」に分類されています。
奥山)海外の報道を見ていて、「モンキーポックス」という名前が出ていたので何だろうと思ったら、本当に「サル痘」なのですね。
新行)そうですね。
奥山)アフリカなど、インフラがうまくいっていない貧しい地域で起こりやすいと言われています。感染すると痛いらしいですね。
新行)発疹の写真も出ています。
奥山)壮絶な感じではあるのですが、それほど致死的なものではない。そこまで重症化しているわけではなく、軽症が多いということです。渡航制限があって「飛行機が動いていない」と言われているなかでも、人の移動は確実にあるのだということを改めて感じさせられました。
厚労省の専門部会が天然痘ワクチンを予防に使うかどうかの審議を行う
新行)サル痘の発症予防には、天然痘ワクチンが有効とされていまして、厚生労働省の専門部会は7月29日に「予防に使うかどうか審議する」とのことです。
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