辛坊治郎が9月7日（水）、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』に出演。西村康稔経済産業大臣の出張用に作られた「大臣対応マニュアル」が流出したニュースに触れ、自身にもマニュアルが存在しているのではないかと思ったエピソードを明かした。

西村康稔官房副長官（当時）＝2019年07月17日、首相官邸　写真提供：産経新聞社

『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』月～木曜日　15時30分～17時30分　生放送

先月、西村経産相が福島へ出張するにあたり、同省福島復興推進グループの職員が作成した「西村経産大臣出張時の注意点【取扱注意】」と題した文書が流出。文書には、西村大臣が土産の購入量が多く、秘書以外に荷物持ちの人員が要であることや、帰宅時の駅構内で夕食を購入するにあたり「弁当購入部隊」と「サラダ購入部隊」の二手にわかれて対応すべきなどと事細かに記されていた。

この“マニュアル”の存在について辛坊は「今回、たまたま西村経済産業大臣の文書が（表に）出ちゃった。たぶん、どこでもやってんじゃないの？」と言及。続けて「官僚にとっては、大臣の機嫌を損ねずに、在任中に自分たちがやってもらいたいことを実現する。政治家操縦術っていうんですか。これが官僚の昔ながらのやり口。おだてて、ヨイショしまくって、自分がこうしたいという方向に政治家を向けていくためには、政治家にヘソ曲げられては困りますから」と解説。「官僚が取扱マニュアルを作っていること自体は、そんなに珍しくない」と語った。そのうえで「本人の知らないうちに、こういうマニュアルが回っているというのは、いくらでも世の中にあると思いますよ」と述べた。

これに増山さやかアナウンサーが「辛坊さんもあるんじゃないですか？」と問うと、辛坊は自身の体験を語り始めた。辛坊が長年付き合いのある、とある新聞社系の講演会に行くと、必ずペリエが置いてあるという。辛坊は「なんでペリエなんだろうなぁ」とずっと疑問だったという。ある時、気になって記憶をたどってみたところ原因が判明。その新聞社系の仕事を一番初めに受けた際、打ち合わせがホテルであった時のこと。たまたま腹の調子が悪く、あまり高いものを注文するのも嫌だなと思い、まわりにいた全員がコーヒーを頼む中、辛坊だけはひとり一番値段の安いペリエを頼んだという。

辛坊は「それがたぶん引き継がれたんだと思う」と語り、“辛坊マニュアル”が存在しているのではないかと分析した。