親ロシア派の住民投票強行で「侵攻の裏にある狙いすらも隠さなくなってしまった」辛坊治郎が指摘

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キャスターの辛坊治郎が9月26日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ウクライナの東部や南部で親ロシア派が強行した住民投票について触れたうえで、ロシアの侵攻目的は「やはり領土拡張だったということ」と指摘した。

親ロシア派の住民投票強行で「侵攻の裏にある狙いすらも隠さなくなってしまった」辛坊治郎が指摘

ウクライナ南部ヘルソン州で「住民投票」に1票を投じる女性 2022年9月25日 (タス=共同) 写真提供:共同通信社

ロシアのラブロフ外相が24日、ウクライナの東部や南部で親ロシア派が強行した住民投票でロシアへの編入が決まった場合、国家の完全な保護下に入ると表明し、核兵器使用の可能性を含む軍事ドクトリンが適用されるとの認識を示した。

辛坊)こんな住民投票ではウクライナ人の自由意志が示されるわけがありませんが、結果的には「ロシア編入への賛成が大多数を占めました」という発表になるでしょう。そうなると、既にロシアが軍事的に侵攻して領土を抑えている東部と南部に関しては、「ロシア領になりました」という発表が近々、行われるはずです。これは、侵攻を始めた2月24日時点のロシアの主張とは全然違っていますよね。

ロシアは当初、特別軍事作戦を始める大義名分を「ウクライナをファシストの手から取り戻すためだ」と言っていたんですよ。しかし、明らかになったのは「要するに領土を拡張したかったからでしょ」ということです。皆、最初から分かっていたことですよ。ロシアもこれまではそう指摘されるのが嫌だから、あからさまには言ってこなかったし、態度でも示してきませんでした。でも、今回の住民投票の結果から、ロシア側の論法は次のようになります。

「賛成多数のところはロシア領にします」→「ロシア領にはロシアの主権が適用されます」→「ロシア領に対する攻撃はロシア本土への攻撃とみなします」→「反撃には核兵器を使うかもしれません」。こういうニュアンスのことを言い始めるのは無茶苦茶なことなんですが、ロシア側の理屈としてはそういうことになります。ロシアは今や、これまでは隠していた軍事作戦の目的である領土拡張、そしてその領土拡張の裏にある狙いすらも隠さなくなってしまいましたね。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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