台湾統一を「やらない」選択肢はない習近平 そのとき果たして日本はアメリカを頼れるのか

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数量政策学者の高橋洋一が11月23日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。台湾情勢をめぐる米中の動きについて解説した。

「烈士記念日」の式典に臨む中国の習近平国家主席 2022年9月30日(共同)

米、戦闘機の沖縄「常駐」見直し 「ローテーション」制へ

アメリカのオースティン国防長官は11月22日、訪問先のカンボジアで中国の魏鳳和国防部長と会談し、両国の間で意思疎通を維持する必要性を強調するとともに、台湾情勢をさらに不安定にする行動を控えるよう求めた。

飯田)ASEAN(東南アジア諸国連合)との拡大国防大臣会議に出席のためにカンボジアを訪れていて会談をしたということのようです。この間はバイデン大統領と習近平国家主席の会談もありました。

高橋)結構長くやっていましたね。

飯田)3時間以上にわたってという。

高橋)アメリカの戦略というのもよくわからないところがあるのだけれども、沖縄では戦闘機が古くなってしまったからといって今度新しく変えるという話をしています。

飯田)F15を。

高橋)F22に変えるのだけれども、それが常駐でなくてローテーションなのです。ローテーションだと……

飯田)メッセージが別に伝わってしまう。

高橋)そうです。常駐だと家族もいるということですからね。家族がいるかいないかという違いですよね、ローテーションと常駐の違いは。だから米軍の家族が沖縄にいるかいないかということです。

飯田)そうすると、どう守るかについての本気度みたいなものも違う。

高橋)家族がいないというのであれば、(攻める方からみれば)沖縄の米軍基地をやっても大丈夫だな、という感じですよね。

飯田)そうですか。そういうメッセージの読み取り方もあるのですね。

高橋)家族がいないというのは軍人だけですから、攻める方からみれば楽は楽ですよね。家族が巻き添えになってしまうと大変だというのはあるでしょう。だから、アメリカは「家族がいない」というメッセージを出した形ですが、どうするのでしょう。「ちゃんとグアムからもいけますよ」と言うのでしょうか。言うのでしょうけれども、沖縄に常駐するのとしないのとではだいぶ違いがあると私は思いますけれどもね。こういうものはアメリカがどこまで本気かというのがよくわからないところもあるし、頼りにしていたらそうではないときがありますからね。日本が最後は自分で守らないと。

飯田)まずは一義的に自分たちで守ってそこに、というパターンでいかないと。全部おんぶに抱っこではいけない。

習近平が台湾を「やる」とき、アメリカはどこまで出ていくのか

高橋)日米の安保条約というのはNATOの話と違っています。NATOであれば一国の攻撃は自分の国の攻撃とみなすということで自動的に集団的自衛権の発動になりますけれども、日米にはワンクッションもツークッションもあって、実際にどういう風になるのかというのは協議次第ですからね。これを見ていても日本は安心できないのですよね、どこまでやってくれるかわからないから。それがさっきの沖縄の航空機の「ローテーション」にも表れているわけでしょうと、私は思います。ここでいくら強いことを言っても本当に守ってくれるかはわからない。台湾も一緒ですよ。自分で守らなくてはいけないから、台湾も、こういう話に一喜一憂しないで着実にやっていくということではないでしょうか。

飯田)確かに、「バイデン政権は口では言うけれども行動はどうか」というところを、中国や北朝鮮やロシアが試しにきていますものね。

高橋)もちろん。共和党政権と民主党政権だと民主党政権の方が実は戦争を仕掛けやすいのですよね、今まで。

飯田)歴史でみると。

高橋)そうです。ここで向こうの国防長官と国防大臣が会談をやったということでほかの国は何も安心しないし、こういうものでどこまで本気かというのを見ていますよね。中国は本気ですよ。習近平は3期目に入って、あと残ることは「台湾」しかないのですから。3期目の5年間の間にいつやるのかという。「やらない」という選択肢は多分ない。「やる」「やらない」という議論はなくて、「いつか」ということしかないと思います。そのときにアメリカがどこまで出ていくのか。

飯田)それこそいろいろな数字が出てきていますけれども、それこそ年内にもというような話もあります。あるいは2024年の、台湾で総統選、アメリカで大統領選というタイミング、「この辺りが」ということは言われますね。

高橋)だから5年以内のどこかということでしょう。ピンポイントな時期は、習近平の気持ち次第ですからわからないですよね。あとは準備もあるでしょう。台湾海峡というのは170キロも離れているわけですから、統一するためにはそこを完全に封鎖しなくてはいけないわけですよね。どこまでいけるかということはわかりませんけれども。こういうもので向こうの国防大臣も本気度をずっと見ているのではないですか。

飯田)他方アメリカのハリス副大統領がいまフィリピンを訪問していて、スプラトリー諸島にほど近いパラワンという島にも行って、そして演説も行ってアメリカ軍の活動拠点をフィリピンのなかで増やすのだということもマルコス大統領との間でも合意をしたそうです。

高橋)ハリスさんというのはいままで何もしていなかったのだけれども。

飯田)あまり評判がよくないのですよね。

高橋)今回は1個くらいやれと言われたのでしょうね。何もしてないでしょう。情けなかったのは北朝鮮が撃ってきたときに副大統領のハリスさんが中心となってASEANなどのいろいろな会議をやったではないですか。あれは日本がやらなくてはいけないですよね。

飯田)より当事国なのは日本ですし。

高橋)それはそうでしょう。日本が全部話しかけてやろうといわなければだめでしょう。

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