ロシアが来年初めにも新たな攻撃とウクライナ軍総司令官 「宣伝合戦のようになっている」辛坊治郎が指摘

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キャスターの辛坊治郎が12月19日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ウクライナ軍の総司令官が、来年初めにもロシアによる新たな攻撃が仕掛けられる可能性があるとの見方を示したことについて、「宣伝合戦のようになっている。その分を差し引かないと本当のことは見えてこない」と指摘した。

ロシアが来年初めにも新たな攻撃とウクライナ軍総司令官 「宣伝合戦のようになっている」辛坊治郎が指摘

18.12.2022 Russian President Vladimir Putin delivers a speech to participants of the 1st Congress of the Russian Movement of Children and Youth at the Manege Central Exhibition Hall via video link at the Novo-Ogaryovo state residence, outside Moscow, Russia. Mikhail Metzel / POOL(Sputnik/共同通信イメージズ)

ウクライナ軍の総司令官がイギリスの雑誌「エコノミスト」の電子版のインタビューで、ロシアが来年初めに新たな攻撃を仕掛け、首都キーウ(キエフ)の制圧を再び試みる可能性があるとの見方を示した。攻撃の時期は、ロシアが今年10月に動員した兵士30万人のうち半数が訓練を終える来年2月の可能性も指摘されている。

辛坊)この情報の出元はウクライナ軍の総司令官です。ロシアは今、勢力を温存していて、年明けにもう一度、大攻勢をかけようとしているという見通しを示したわけです。この情報はウクライナ側から西側諸国に向けたメッセージです。つまり、「ウクライナが戦線を押し戻しているかのように見えるかもしれないが、ロシアが大攻勢をかけようとしているので、油断せずに軍事的な支援を続けてほしい」ということを言いたいがために、こうした情報を広めているのではないかという気がします。

南部の戦線では、ウクライナがドニエプル川の西岸地域を奪還し、ロシアが要塞化していた同川の東岸地域に橋頭堡を築きました。一方、ロシアは東岸地域から撤退を始めているといいます。ただ、ウクライナ側からすると、自国が攻勢を強めているという実際の戦況ばかりが伝えられると、軍事的な支援を止められてしまうという危惧があるはずです。そこで情報戦の駆け引きをしているのでしょう。ただ、宣伝合戦のような状態になっていますから、その分を差し引かないと本当のことは見えてきません。

一方、アメリカがウクライナに対し、防空装備の地対空ミサイルシステム「パトリオット」を供与することが明らかになりました。パトリオットが供与されれば、ロシアによる侵攻当初からウクライナが主張していたように、制空権を取り戻すことができます。ロシアを刺激したくないアメリカはこれまでパトリオットの供与をためらっていましたが、いよいよ供与に踏み切ることになりました。これにより、一気に戦局が変わる可能性があります。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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