ウクライナ侵攻続けるロシア 「北朝鮮に頼らなければならないほど、落ちぶれている」専門家が解説

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北朝鮮に詳しい龍谷大学社会学部教授の李相哲氏が11月15日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。ウクライナ侵攻を続けるロシアが戦況で苦境に立たされていることをめぐり、「北朝鮮に武器などの支援を頼らなければならないほど、ロシアは落ちぶれている」と解説した。

夕食会で乾杯する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)とロシアのプーチン大統領=2019年4月25日、ロシア・ルースキー島(タス=共同)写真提供:共同通信社

辛坊)ロシアは今、北朝鮮の武器に頼らなければいけないような状況にあると聞きます。ロシアはよほど苦境に追い込まれているのではないかと思われますが、実際にウクライナ戦線に北朝鮮が武器を提供しているという事実はあるのでしょうか。

李)ロシアがウクライナ侵攻に伴い、北朝鮮に軍事支援を求めているという情報は確かなようです。アメリカの国務省も警告を鳴らしていますが、北朝鮮は既に砲弾をアフリカ経由でロシアに提供しているという情報もあります。また、ロシアと北朝鮮の間で最近、貨物列車が動き出しました。ロシアからの貨物列車には、なんとロシア産の馬30頭も積まれていたようです。北朝鮮の金正恩総書記は馬好きですからね。北朝鮮が武器などを提供する代わりに、馬や麦、エネルギーなどがロシアから供給されているのではないでしょうか。

武器の提供以外にも、北朝鮮はロシアに冬用の軍服を提供していることが分かっています。ロシア兵はウクライナ侵攻の前線で冬を越さなければなりません。しかし、ロシア側には冬用の軍服が足りない状況で、北朝鮮国内で軍服を製造するための材料を送っています。平壌だけで3カ所の工場があり、地方にも工場が広がっているという話も聞きます。

さらに、北朝鮮国内で1000人単位の兵士を既に1回募集しています。ウクライナ侵攻の前線に投入するのか、ウクライナ東部のロシア占領地域で復旧作業に投入するのか、まだ定かではないのですが、北朝鮮がロシアのためにさまざまな支援を提供しているという状況は間違いないようです。

辛坊)武器や兵士の提供は、北朝鮮もロシアも公式に認めているのですか。

李)武器に関しては、北朝鮮が2回ほど公式に「でっち上げ情報だ」と否定しています。しかし、ロシアの国営テレビでは軍事アナリストのような人物が言及したようですから、裏ではかなり密接に協力し合っている状況だと思います。

辛坊)ロシアが本当に苦境に追い込まれているということが、よく分かりますね。

李)本当に追い込まれています。北朝鮮のような国に助けてもらわなければならない状況にまで、ロシアは落ちぶれてしまっているということです。

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辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

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辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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