キャスターの辛坊治郎が12月20日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自民党の薗浦健太郎衆院議員(50)=千葉5区=の複数の政治団体が計約4000万円分の政治資金パーティー収入を政治資金収支報告書に過少記載した疑惑について、「無茶苦茶で、ひど過ぎる。メディアはもっと騒ぐべきだ」と憤慨した。
薗浦健太郎衆院議員側がパーティーの収入を政治資金収支報告書に過少記載した疑惑で、東京地検特捜部が年内に薗浦氏を政治資金規正法違反の罪で略式起訴する方向で検討していることが関係者への取材で分かった。
辛坊)最近の「政治と金の問題」の中では特異な無茶苦茶さで、ひど過ぎます。薗浦健太郎衆院議員には、政治資金パーティー収入を隠していたという疑惑がかけられています。政治資金パーティーで収入があれば、本来は政治資金収支報告書に記載しなければならないのに、別にプールしていた疑いがあるということです。本人は「政治活動に使った」と言い訳をするのでしょうが、それなら収支報告書に記載すれば済むことです。記載していなければ、「懐に入れた」と言われても仕方がありません。
東京地検特捜部は薗浦氏を略式起訴にする方向だそうです。確かに、略式起訴も有罪ではありますが、裁判は開かれません。政治資金規正法は、収支報告書の不記載などについて、禁錮5年以下または罰金100万円以下の罰則を定めています。ですから、本人が罪を認めて罰金を払ったら、それでおしまいなんです。
罰金刑が確定すると原則5年間、公民権が停止されます。公民権が停止されると、国会議員は自動的に失職します。本人は議員辞職する予定だそうですが、議員辞職しようがしまいが、クビになるわけですよ。「何を言っているんだ」という感じですね。一方、公民権が停止されると、選挙に立候補できません。ただ、本人はまだ50歳ですから、5年過ぎれば「みそぎを済ませた」と言って立候補してくる可能性は十分にあります。
それにしても、今回の政治資金疑惑はあまりにもひどいです。メディアはもっと騒ぐべきですよ。ワイドショーも視聴率が取れないから、積極的に取り上げないのでしょうね。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)