青山学院大学客員教授でジャーナリストの峯村健司と元環境大臣の小泉進次郎衆議院議員が12月20日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。峯村健司氏と小泉進次郎氏を結ぶ安倍元総理の存在について語った。

安倍晋三首相（中央）へ自民党人生100年時代戦略本部取りまとめの提言書を渡す岸田文雄本部長（左）と小泉進次郎事務局長（右）＝2019年5月21日午後、首相官邸　写真提供：産経新聞社

小泉進次郎氏に峯村健司氏を紹介したのは安倍元総理

飯田）小泉さんに（コメンテーターを）お願いするときに、「峯村健司さんと一緒にやっていただきたいのです」とお話ししたのですが、お二方には実はつながりがあったのですね。お知り合いだったのですか？

小泉）実は峯村さんを紹介してくださった方は、安倍晋三元総理なのです。

飯田）安倍晋三元総理。

小泉）私はときどき安倍元総理のところに行き、特に外交安全保障をテーマに話しを伺っていました。ある時、私が「（外交安全保障で）この人の話は聞いたら良い、会ってみたらいい、というような方がいらっしゃったら、ご紹介いただけませんか？」とお願いしたら、それが峯村さんだったのです。

飯田）いつごろの話なのですか？

小泉）去年（2021年）です。

峯村）そうですね。1年少し前です。突然、安倍さんから連絡が来て、「小泉さんから連絡がいくからよろしくね」と言われました。

「小泉くんはいいのだ」と峯村氏に説明した安倍元総理

小泉）そんな出会いでしたね。だから安倍元総理が今年（2022年）お亡くなりになって、いろいろな思い出がありますが、最近の思い出の1つは峯村さんという方を紹介していただいたことです。

峯村）そうでしたね。それ以来です。

飯田）それまで面識はまったくなかったのですか？

峯村）実は奥様が私と同じ高校の先輩です。奥様は私と同じオーケストラをやっており、そのときの後輩であり、間接的には存じ上げていました。しかし、安倍元総理と小泉さんの関係が当時はよくわかりませんでした。

飯田）その当時は。

峯村）あとで聞くと、安倍元総理に小泉さんを私に紹介した理由を尋ねると、「小泉さんはいいんだよ。外交のセンスがすごくあるのだ」とおっしゃっていました。

祖父が防衛庁長官という環境で育った小泉氏

飯田）私は共通の知り合いの記者の方から、小泉さんをご紹介していただきました。もともと小泉さんの選挙区は横須賀で、目の前に第7艦隊の司令部があり、海自もあれば陸自もあるというところです。安全保障に関しても、昔からアメリカのシンクタンクにもいらっしゃったのですよね？

小泉）外交安保でね。私の場合は祖父が防衛庁長官を務めていました。先日、自衛隊の方に粋なことをしていただいたのですが、横須賀に陸上自衛隊の久里浜駐屯地という、日本最古の駐屯地があります。

飯田）久里浜駐屯地。

小泉）行事で伺ったら、控室で私が座る椅子の隣に、祖父が同じところに座っている写真を用意してくれていたのです。「かつておじいさまが防衛庁長官だったときの写真です」と言って。

飯田）視察に訪れた。

小泉）そんな歴史もあり、安全保障や防衛は自分の育った環境とも縁のあるテーマなのですが、議員になったばかりの頃は逆に、そればかりにならないようにと思っていたところもあります。

飯田）専門で深く行き過ぎてしまうのではないかと。

防衛の町・横須賀で育った小泉氏

小泉）最初はいろいろ幅を広げて、問題を見た方がいいと思ったのです。特に横須賀は防衛の町なので、肌感覚でわかることもありますので。

飯田）制服の人が普通に歩いていたりして、他の場所では見られないですよね。

小泉）横須賀だと「米軍基地の前の飲み屋さんでドルが使える」ということを、疑問に思わないのです。

飯田）子どものころから見ているので。

小泉）いろいろな「横須賀あるある」が、他では通用しないことは多くあるし、逆に横須賀ならではで「理解が早まる」こともあります。