キャスターの辛坊治郎が1月12日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。鶏卵と同様に「物価の優等生」といわれる牛乳をめぐり、「価格はまだ安定している。上がりだしたら、日本の物価高はいよいよ危ない」と指摘した。
JA全農たまごが11日発表した鶏卵相場によると、東京地区のMサイズの卸売価格の基準値は前日と比べ15円高い1キロ当たり275円と1月の価格としては異例の高水準となった。ニワトリのエサの価格がロシアによるウクライナ侵略の影響で高騰しているところに、鳥インフルエンザの流行が重なり、昨年12月の平均価格は284円と1991年3月以来、約31年ぶりの高値を記録していた。
辛坊)鶏卵と同様に「物価の優等生」といわれ、過去何十年間もほぼ同じ価格の商品が牛乳です。私はいつも、生産者の皆さんに「申し訳ない」「ごめんなさい」と思いながら買っています。牛乳1リットルの価格は、私がよく行くスーパーマーケットでは、おおよそ188円です。鶏卵の価格は昨年から、だいぶ上がってきた感覚ですが、牛乳の価格は比較的落ち着いています。
ただ、乳牛を飼っている畜産業の皆さんは本当に大変な思いをされているのだと思います。鶏卵と同様に飼料代も上がってきていますからね。生産者から小売店まで牛乳の流通にかかわっている皆さんの本音は「価格が安過ぎる。もう少し上げてほしい」という思いでしょう。ところが、消費者は牛乳の価格イメージが出来上がっているので、少しでも上がると敏感に受け止めるわけです。ですから、牛乳の価格が上がりだしたら、いよいよ日本の物価高は危ないという目線で注視しています。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)