コロナ明けの働き方は「出勤もリモートも」選択肢があることが重要

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経済アナリストのジョセフ・クラフトが1月31日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。再び超過となった東京への人口移動について解説した。

コロナ明けの働き方は「出勤もリモートも」選択肢があることが重要

※画像はイメージです

東京都への「転入超過」が3万8000人

飯田)東京の「転入超過」が再び強まっています。住民基本台帳に基づいて、去年(2022年)の人口移動報告を総務省が発表し、明らかになった数字です。東京都の転入超過は3万8023人だったそうですが、この傾向をどう見ればいいですか?

クラフト)経済全般に言えることなのですが、コロナ明けによる一定程度の戻りではないかと思います。リモートからオフィス出勤への動きが増えていることと、これまでコロナ禍で控えていた転勤や就職も少し戻ってきた。ただ、約3万8000人とは言え、コロナ前は5万人~6万人くらいだったので、まだコロナ前に戻ったわけではありません。

飯田)3万人という数字を見ると、「みんな戻ってきているのか」と感じますが、もっと前と比較しなければいけないのですね。

クラフト)だいたい7万人くらいだったのが0になり、それがいま反発しているということです。

コロナ明けで以前の生活に戻る過程のデータ

飯田)コロナ禍で「働き方が変わったのではないか」と言われますが、すぐには変わらないのですね。

クラフト)根本的に変わったのは間違いないのですが、「もう東京を出よう」というところから戻ってきた。企業も「半分リモート、半分出勤」というように調整して、何がベストかを模索しているなかで、反動が起こっているのではないでしょうか。

飯田)そんななかでの反動。

クラフト)消費も旅行も、コロナ明けで少しは前の生活に戻ろうという過程のデータではないかと思います。

「出勤もリモートもある」といろいろな選択肢があることが重要

飯田)確かに世の中の雰囲気として、夜、外に飲みに行くハードルが少しずつ下がってくるなど、徐々にではありますが変わってきています。

クラフト)5月以降に新型コロナが2類から5類に引き下げられれば、もう一段、経済活動が活発になると思いますが、完全にコロナ前の状況には戻らないでしょう。リモートはある程度継続され、働き方改革の考えも少しは変わるかも知れません。私はいいことだと思います。

飯田)各々、それぞれ理想の考えられる働き方をすればいい。徐々に許容範囲が広くなってきているのですか?

クラフト)コロナ前の働き方に戻ることもできるし、リモートなどの新しい働き方も選択肢として残り、「いろいろな選択肢がある」ということが重要だと思います。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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