キャスターの辛坊治郎が4月4日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。北大西洋条約機構(NATO)が持つ強大な軍事力について、「アメリカは中国の台湾侵攻の際に使いたいと模索している」と解説した。
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は3日の記者会見で、「フィンランドが4日、正式加盟する」と表明した。新規加盟は2020年の北マケドニア以来で、31カ国目となる。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、これまで中立政策を維持してきたフィンランドが対ロシア防衛を担うアメリカ・ヨーロッパ同盟に加わる。
辛坊)アメリカには、将来的に中国が台湾に侵攻したときにNATOの枠組みを何とか使いたいという思惑があります。国際テロ組織アルカーイダが首謀したアメリカ中枢同時テロの際には、加盟国に対する攻撃だとして、NATOの条約上の義務から他の加盟国がアフガニスタンで活動しました。ただ、台湾に中国が侵攻したときには、現在のNATOの枠組みでは同様の理屈は成り立ちません。ですから、将来的にNATOの強大な軍事力を世界の安定のために使えないかと、アメリカが模索している最中だということにも留意が必要です。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)