キャスターの辛坊治郎が4月17日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。岸田文雄首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件を巡り、爆破後に現場にとどまる人もいるなどの聴衆の避難対応の遅さについて「平和ボケしている」と指摘した。
和歌山市で岸田文雄首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕された木村隆二容疑者(24)の身柄が17日、検察庁に送られた。木村容疑者は、これまでの取り調べに対し黙秘を続けているという。
辛坊)「平和ボケしている」と私は思いました。世界中で爆弾テロ事件が起きています。今回の事件では、爆発物が投げ込まれた後、岸田文雄首相は爆破現場から避難しましたが、聴衆の中には現場にとどまっていた人もいました。殺傷能力の高い爆発物だったとしたら、数十人は犠牲になっていたはずです。
爆弾テロの典型的な手口は、2発の爆弾を爆破させます。つまり、1発を爆破させて騒ぎを起こさせた後、やじ馬が集まってきたタイミングでもう1発を爆破させるんです。そうすることで、多くの人を殺傷することができるからです。
爆弾テロに遭遇したときの鉄則は、1発目の爆発音を聞いたら全力で爆発音とは反対方向へ逃げることです。しかし、今回の事件に関する報道に触れていると、日本人にはそうした基本的な知識がないとしか思えません。国内では爆弾テロが起こるなんて思っていないということですね。驚きました。残念ながら、日本もそうした状況に備えなければいけないということに、恐ろしさを感じました。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)