名作映画のように味わい深い絵とラストシーンが見どころ 老人と愛犬の深い絆を描く感動の終活譚『もものこと 愛犬と老人の最期の日々』の魅力

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4月23日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、山本おさむによる漫画『もものこと 愛犬と老人の最期の日々』のおすすめポイント3つを紹介した。

名作映画のように味わい深い絵とラストシーンが見どころ 老人と愛犬の深い絆を描く感動の終活譚『もものこと 愛犬と老人の最期の日々』の魅力

番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『もものこと 愛犬と老人の最期の日々』をピックアップ。妻を亡くし、かつかつの年金で生きている刈田有三81歳の心の支えは、一緒に住む愛犬のもも。ある日検診で余命1年と宣告された刈田は、ももの里親を探し出すために必死で動き出す。そんな、老人と愛犬の深い絆を描く感動の終活譚となっている。

今回は吉田が、ロックバンド・UNISON SQUARE GARDENの田淵智也をゲストに迎え、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「山本おさむの描く老人」。

実は私、ここのところ山本おさむさんが大好きで。ちょっと前に、『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD』っていう物語があって。アメリカで共産主義者狩りがあったときに、実は共産主義者狩りと『ローマの休日』っていう作品は、こういう繋がりがあったんだっていうのを、山本おさむさんが自分で調べて、立派な大人たちの重い物語をずっと描いてたんですよ。で、それが完結して、最近は日本の老人の物語を描いてて、この1つ前が『父を焼く』っていう物語を描いてたんです。このときも、もう、匂ってくるように、お年寄りの方々の絵が重い。老名優にしか出せない味わいが、バリバリに絵に出ています。

田淵:へぇ~!

吉田:おすすめポイントその2は「読む映画」。

背景とかをご覧いただきたいのですが、「漫画でここまで描き込む?」っていうくらい、すごい密度なんですよ。『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD』っていう作品って、昔の映画のことを掘り尽くして描かれていた漫画で、多分、山本おさむさんは異常に映画に詳しいんですよ。それとこの写術的な絵と合わせて、もう映画でしかないと。物語は……言いたくないんですけど、古典名作の味わいがすごいんです。

田淵:お~!

吉田:おすすめポイントその3は「絶対6話のラストから、7、8話まで読んで」。

この作品は1巻で完結するんですけど……。前の『父を焼く』は、救いはあるんだけどやっぱり悲しいよねみたいな感じの漫画で。この漫画も、悲しさもあるんですけど、6話のラストから、7、8話の、「読んでよかった~」っていう感じが本当にすごいのよ。これ、途中で読むのをやめちゃう人、結構いると思います。だけど、最後まで読んでほしいですね。

『もものこと 愛犬と老人の最期の日々』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、コミック版が発売中で、第1話は公式サイトから試し読みができる。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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