10月10日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、小山愛子による第65回小学館漫画賞を受賞した人気漫画作品『舞妓さんちのまかないさん』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『舞妓さんちのまかないさん』をピックアップ。舞妓になるために主人公のキヨと幼なじみのすーちゃんが青森から京都へとやってくるが、すーちゃんが天才舞妓として活躍する一方、キヨは舞妓としての才能はないという結果に。だがキヨは料理がとても好きだったため、舞妓たちを台所から支えていく“まかないさん”になっていく。
今回は吉田が、バーチャルライバーによるユニット・Rain Dropsのえるをゲストに迎え、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「ほぼ歴史上唯一の舞妓さん漫画」。舞妓さんって、京都の花街に行くといるんだなっていうぐらいは知ってるけど、どんな人たちなのか全然知らないじゃないですか。これ、住み込みものだから、それをめちゃくちゃリアルに取材してて、いっぱい出てくるんですよ。例えば舞妓さんって、1年目と2年目以降で、かんざしの形とか違うんですって。あとは、料理の話とかいっぱい出てくるんですけど、舞妓さんたちが食べる料理で、カレーはNGなんだって。カレーって、何となくみんなが家庭を思い出しちゃうじゃない?上京してきてる人たちもそうだし、お座敷に遊びに来てくれてる人たちも、非日常を楽しむために来てるわけじゃないですか。だから、カレーは作っちゃいけない、みたいな。そういう、リアルな豆知識がいっぱい出てくるの。ほぼ唯一の舞妓さん漫画で、それがめちゃくちゃ丁寧に描かれてるんですよ。
ZOC・西井万理那(パートナー):へぇ~!勉強になる。
吉田:おすすめポイントその2は「めちゃ丁寧な料理漫画」。まかないさんだから、毎回毎回いろんな料理が出てくるんですけど、これ京都料理だから、すごい凝ったものとか出てくると思うじゃないですか。それが、逆なんですよ。まかないさんだから、表では遊びに来たお客さんと一緒に京都っぽいもの食べてるけど、自分たちのホームである館に帰ってくると、みんないかに普通のものを食べてるか。でも普通のものが一番美味しそうじゃないですか。それをどうやってキヨちゃんが作ってくれて、どうやってみんなが食べてるかっていうのが、ものすごく美味しそうに出てくるんですよ。
西井:食べ物の絵が美味しそう!
える:シンプルでもめちゃ美味しそうに描かれてるから、食べたくなる。
吉田:おすすめポイントその3は「メイン3人の超薄味関係」。基本的には、キヨちゃんとすーちゃんが、2人で同志なわけですよ。青森から出てきて、舞妓さんの道を一生懸命生きていこうということになってるんだけど、2人には、青森に置いてきた幼なじみの少年が1人いるんですよ。この少年が修学旅行でたまに来たりとか、最新巻でいうと結構会えるぐらいの距離まで来たりしてるんですよ。この3人が、お互いがちゃんと三角関係になってるのに、全く確かめないんですよ。しかも女の子同士が……これを敢えて“百合”とは言いませんが、ものすごい深い友情で結ばれてるみたいな感じなんです。すーちゃんが頑張って帰ってくると、それを察知して好きな食べ物とか作っちゃったりするんですよ。これが、お互いの距離も詰めないしお互いの気持ちも確かめないしみたいなので、ずっと進んでいくんです。
西井・える:え~~!
キヨが作る美味しい料理たちとは逆に、メインキャラクターの関係は“超薄味”なのだというこの作品。今回吉田が紹介した漫画『舞妓さんちのまかないさん』は、今秋からテレビアニメがEテレにて放送中。さらにコミックスの最新18巻が、10月12日(火)に発売となっている。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!