代表作『鉄コン筋クリート』『ピンポン』作者・松本大洋の最新作!漫画家と編集者の人生哲学を描いた漫画『東京ヒゴロ』が話題

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9月5日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、代表作『鉄コン筋クリート』『ピンポン』などで知られる人気漫画家・松本大洋による作品『東京ヒゴロ』のおすすめポイント3つを紹介した。

番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『東京ヒゴロ』をピックアップ。今回は吉田が、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「松本大洋・作」。松本大洋さんは、日本の歴史上でもっとも重要な漫画家さんのお1人です。例えば『鉄コン筋クリート』とか『ピンポン』とか、映画になった作品たち聞いたことある?『ピンポン』に至っては実写映画で大ヒットして、その後アニメシリーズになって、あの天才・湯浅政明がアニメ化した、みたいなすごい作品なんですけど、ちょっと絵に対して独特な印象を受けませんか?あれって、もう画家で言うならモディリアーニみたいな人だと思うんですよ。特殊な絵なんだけど、明らかにほかの人には描けない。独特な味わいがどんどん匂い立ってくる方いるじゃないですか。松本大洋先生はもう世界中にファンがいて、僕一度だけお会いしたことあるんですけど、お会いしたのどこだと思います?スペインです。なぜかというと、スペインでやってた日本文化のイベントで、スペインの人が一番会いたいのは誰?ってことで呼んだのが、松本大洋。松本大洋先生はほんとに謎めいてて、普段はなかなか外には出てこない方の1人なんですけど、そんな超大家が新しく描き始めたのが『東京ヒゴロ』なんです。

ZOC・西井万理那(パートナー):なるほどね~!

吉田:おすすめポイントその2は「主人公がおっさん」。しかも、くたびれたおっさん。物語のスタートが、大手出版社を早期退職するところからスタートします。漫画編集者の塩澤和夫さんが。自ら会社員を辞めて、人生と漫画について振り返っていくわけですよ。東京の空の下、時代の風に吹かれて彼が何を思うのかという、憂い戸惑い彷徨う大人たちに送られる鎮魂歌ですよ。馴染みだった(漫画家の)先生とかがいっぱい出てくるんですけど、馴染みだった先生は最近ちょっとやる気を失っていて、惰性で漫画描いてるんですよ。で、この塩澤さんが退社するときに、最後に何をするかというと、その自分が担当していた大ヒット作を飛ばした先生のところに行って、「最近、先生ちょっとだれてないですか?」っていうのを覚悟して言いに行くんですよ。嫌われるのを覚悟して。で、その塩澤さんがその後、何をするか気になるじゃないですか。塩澤さんは独身の編集者ですよ。1人でインコと会話をしながら部屋の掃除をしたりして暮らしていて、自分の持ってるすごい大切に集めた漫画とかを、一念発起して売ろうとするんだけど、古本屋さんが買い取りにきたときに「やっぱり売るのやめます」みたいなことを言い始めるんですよ。で、何をし始めるかなんです。

CUBERS・末吉9太郎(パートナー):えっ?

吉田:おすすめポイントその3は「漫画とは何か?を松本大洋が問うている」。今までの『鉄コン筋クリート』とか『ピンポン』とかも、すっごいカッコいい漫画でほかの人には描けない漫画を描いてきたんですけど、その松本大洋さんの本職は漫画を描くことじゃないですか。塩澤さんは大手出版社を辞めて何をするかというと、自分の退職金とかを使って、自分の満足のいく漫画雑誌を作ろうとし始めてるんですよ。カッコよくない?元々漫画家さんが描く漫画家の物語って、物凄く取材ができてるから、ほかの物語に比べても厚みがあることが多いんですよ。今回は、あの大家・松本大洋がですよ?漫画家と編集者の人生哲学をどーんとぶつけて漫画描き始めるんですけど。今流行りじゃないかもしれないけど素敵な漫画を描いていた人たちを、塩澤さんが1人1人訪ね歩くんですよ。訪ね歩いて、その人たちに「漫画描いてください」って言うけど、描いてくれることもあるし、描いてくれないのかな?みたいなこともあるし。その人が一体どんな漫画を描いていたかっていうのも、漫画の中に出てくるんですよ。ちょっとほかとは違う感じ?深みがすごいの!

漫画家をテーマにした作品『東京ヒゴロ』について、熱烈に語った吉田。小学館『ビックコミックオリジナル』の公式サイト『ビッグコミックBROS』では、この作品の第1話を楽しむことができる。また現在、単行本の1巻が発売中となっている。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!


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