岸田首相、タイム誌の表紙に 「『真の軍事国家望む』の見出しは、いかん。原稿チェックできない覚悟あったか」辛坊治郎が苦言

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キャスターの辛坊治郎が5月11日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。岸田文雄首相を表紙に起用したアメリカのタイム誌が12日に発売されるが、その表紙に「岸田首相は何十年も続いた平和主義を捨て、日本を真の軍事大国にすることを望んでいる」との見出しが付けられていることを巡り、「この見出しは、いかん。岸田首相にはゲラ(原稿)チェックができないという覚悟があったのか」と苦言を呈した。

【写真】岸田首相が起用された『タイム』誌の表紙

岸田首相、タイム誌の表紙に 「『真の軍事国家望む』の見出しは、いかん。原稿チェックできない覚悟あったか」辛坊治郎が苦言

参院厚労委で質問を聞く岸田文雄首相=2023年05月09日午後、国会内 写真提供:産経新聞社

岸田文雄首相がアメリカの雑誌「タイム」の次号(12日発売)の表紙を飾ることが分かった。「JAPAN’S CHOICE(日本の選択)」というタイトルで、「岸田首相は何十年も続いた平和主義を捨て、日本を真の軍事大国にすることを望んでいる」と記されているという。さらに記事では、「世界3位の経済国を軍事力で大国に戻そうとしている」とも説明しているという。一方、岸田首相がインタビューで、「世界的な非核化の取り組みに関与し、政府は核武装については議論しない」と話したことも紹介している。

辛坊)タイム誌のこの見出しは、いかんです。問題なのは、表紙にある「日本の選択」という大見出しの下の小見出しです。「岸田首相は何十年も続いた平和主義を捨て、日本を真の軍事大国にすることを望んでいる」とあります。この見出しは、まずいですよ。

日本のメディアは、取材相手に忖度して記事を作ることがあります。また、独占インタビューなどの際には、ゲラチェックを取材相手にさせることもあります。しかし、欧米メディアは倫理上、そうしたことをしないという立場を取っていますから、記事が表に出るまで何が書かれているかは取材相手にも分かりません。日本のメディア取材に慣れている岸田首相は、そうした覚悟も含めてインタビューに慎重に答えたのでしょうか。そうでなかったのであれば、岸田首相は不用意だったということになります。

今回のタイム誌の手口は、よくないです。とはいえ、岸田首相はタイム誌に抗議しても無駄です。掲載誌の発売前ですから、記事の中身を読めていないので、はっきりとしたことは言えませんが、記事自体は見出しとは異なっていると思われます。ですから、記事の中身が見出しと異なっていた場合、もしくは記事の中身もインタビュー内容と異なっていた場合、岸田首相としてはタイム誌に抗議したという事実を世界に向けて発信する必要があります。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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