「青息吐息の防衛産業」を復活させるには思い切った取り組みが必要

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元内閣官房副長官補で同志社大学特別客員教授の兼原信克が6月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。参院本会議で可決された「防衛産業強化法」について解説した。

「青息吐息の防衛産業」を復活させるには思い切った取り組みが必要

※画像はイメージです

防衛産業への支援強化法案が可決

飯田)安全保障に関しても、今国会でいろいろと法律ができています。防衛産業への支援を強化するための生産基盤強化法が参院本会議で可決、成立しました。この備えについて、兼原さんは以前から指摘されていましたが、まだ足りないところがありますか?

青息吐息の防衛産業を再び強くするには2社にまとめるなど、思い切ったことが必要

兼原)もう防衛産業は青息吐息ですよ。コマツが撤退しましたからね。他にも「撤退したい」という会社がたくさんあるのです。儲からないし。

飯田)儲からない。

兼原)お客さんは防衛省だけなのに、防衛省は強気ですから、値切りに値切るわけです。だから全然儲からない。しかし、今度は43兆円ほど増えますから、「防衛産業も立ち上がってください」という方向で政府も本気度を見せているのだと思います。

飯田)政府も本気度を見せている。

兼原)でも、ガリガリに痩せてしまっているので、再び強くするのは大変なことです。重工メーカ一と電機メーカーが多いのですけれど、最終的には2社にまとめてしまうなど、そのくらいやらなければ生き返らないと思います。

飯田)個々の会社で動いていると、規模が小さすぎますか?

兼原)重工メーカ一や電機メーカ一などに分かれていますし、強いところと弱いところがあります。優秀な人はたくさんいるのですが、その人たちを活かす仕組みがないのです。相当思い切ったことをやらなければ、ついていけないと思います。

まずはきちんとした予算をつけるところから ~大きく開いた韓国との差

飯田)海外輸出をやりやすくするなどの方向で進めていますが、もっと構造を変える必要がありますか?

兼原)海外輸出に関しても、防衛産業側からすれば栄養失調でガリガリな感じです。まだご飯も食べていないのに「オリンピックへ行け」と言われて、「ちょっと待ってください」と困ってしまうような状況です。

飯田)その前に栄養が必要だと。

兼原)本当に弱っているので、きちんと予算をつけるところから始める必要があります。韓国は日本と同じくらいのタイミングで、10年前に防衛産業の強化に入りました。

飯田)日本と同じようなタイミングで。

兼原)日本は失敗してしまったけれど、いまや韓国は中国を除いてアジア第1の武器輸出国です。ポーランドに戦車を約1000台売るなど、派手に動いているわけです。たった10年ですよ。韓国は富国強兵なので、間違いなく国を挙げて取り組みます。日本もそういうことをやらないと、このままではとても立ち上がれないと思いますね。

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