7月9日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、はるな檸檬による作品『ファッション!!』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『ファッション!!』をピックアップ。ファッションオタクの主人公・新道開は、才能と情熱あふれるデザイナー志望の学生“ジャン君”と出会い、ファッションショーを手伝い始めるが……。現代のファッション業界が抱える裏事情や厳しい現実を描いた、ヒューマン風サクセスストーリーとなっている。
今回は吉田が、バーチャルタレントの九条林檎をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「ファッション業界におけるジャーナリズムマンガ」。
はるな檸檬さんは、昔、宝塚のファンの人をめちゃめちゃ面白く取材しまくって描いた『ZUCCA×ZUCA』っていうマンガがあったんだけど。その人が次何をやるのかな?と思ったら、このマンガだったんですよ。この『ファッション!!』なんだけど、よく考えたら、服のブランドがどうやって出来上がるのかとか、我々知らないじゃない?今って、才能があってもお金のある人じゃないと、ファッションブランドってそもそも作れないんだって。なぜかというと、最初にデザインをして、材料を仕入れて、服を作って、その服が売れて初めて収入ができるわけじゃないですか。そこまでのお金が膨大すぎて、家が金持ちとかコネがある人じゃないと、ファッションブランドを立ち上げられなくなってるんだって。そういう現状を、才能のある青年と、熱意と経験のあるサポーターがいたらできるんじゃないか……っていう物語で描いてるんだけど。縫製工場は、実はこんな買い叩かれ方をしてますよとか、大マジな話がいっぱい出てくるんですよ。ファッションショーでは、このPR会社にこれだけのお金がかかって……みたいなのを、物語で全部見せてくれる。超大マジな、ファッション業界ドキュメンタリーマンガです。
METAMUSE・西井万理那(パートナー):へぇ~!
吉田:おすすめポイントその2は「人のダークサイドミステリー」。
“ジャン君”って、誰がどう見てもいい人っぽいんですよ。でも、才能はあるけど、ときどきルーズだぞ?っていう。仕事に遅刻してきたりとか、日本語が下手だという理由で「絶対できます!」って軽々しく言っちゃうけど、「いや、できないでしょ」って言われてたりとか、お金にルーズっぽかったりとか……。あれっ!?みたいな。ここで、“ファッション”っていう別の意味がもう1コ活きてきて。何かをやってるときに、本気じゃなくやってる人のことを、「あいつ、ファッションでやってるじゃん」って言うじゃん?……ダブルミーニング。ファッションに本当に詳しい人は(本当の意味の)ファッションオタクですけど、オタクを名乗る方がカッコよく思われるからって思って名乗ってたら、それは(もう1つの意味の)“ファッション”オタクじゃないですか。
九条:確かに!
吉田:おすすめポイントその3は「電子版だけ色がついています」。
白黒で印刷されている紙版の味わいもすごくいいんですけど、電子版だと、1~2色だけ使ったりするんですよ。この凝り方が、トリプルミーニングだなと思ったんだよ。一言で言うと、“オシャレ”。カラー印刷にすると、印刷代が上がっちゃうじゃないですか。でも、電子版はカラーにしたって印刷代関係ないしってことで、カラーになってるんですよ。
『ファッション!!』の魅力的な要素3つを語った吉田。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!