中国恒大集団、債務超過か 「中国は今後、不安だ」辛坊治郎が指摘
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キャスターの辛坊治郎が7月18日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。経営危機に陥っている中国の不動産大手、中国恒大集団が17日発表した2021年12月期、22年12月期連結決算の最終損失合計は約5819億元(約11兆2000億円)で、22年末時点の負債総額は2兆4371億元に上ったことを巡り、「中国は今後、不安だ」と指摘した。
経営危機に陥っている中国の不動産大手、中国恒大集団が17日発表した2021年12月期、22年12月期の連結決算の純損失は5819億元(約11兆2000億円)だった。22年末の時点の負債総額は約47兆円に上り、経営難の実態が改めて浮き彫りになった。
辛坊)中国恒大集団は2021年12月期通期以降の決算発表を延期していたので、「(経営は)大丈夫か?」とささやかれていました。その恒大がここにきて、2年分の決算を公表しました。すると、負債総額が47兆円にも上っていました。47兆円とは、日本の国内総生産(GDP)の1割近くに相当し、日本の国家予算の半分近くにあたります。中国のGDPは今、日本よりはるか大きくなっていますが、それにしても47兆円という負債総額はすごい額です。
債務超過は、当該企業が持っている値打ちのあるもの全てを売却しても、借金を返せない状態です。債務超過に陥ったからといって、すぐに倒産するわけではありません。儲かっている企業が今年の決算は債務超過だと発表しても、「数年たてば、大丈夫だろう」という感覚で受け止められます。ところが、恒大は2年分の純損失が11兆円も出ていて債務超過ということになると、急激に経営環境がよくならない限り、「やがては借金で首が回らなくなる」と受け止められてしまいます。
小さい企業がつぶれても経済全体への影響はそれほどでもないですが、日本の国家予算の半分ぐらいの額に相当する借金が返せなければ、中国は今後、不安だということです。
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辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)