ニッポン放送は新たなコンテンツの創造を目指し、 日本大学芸術学部(日藝)と「連携・協力に関する基本協定」を締結。コンテンツ制作に関しての産学連携の取り組みの一環で、日藝3年生の学生によるニッポン放送でのインターンシップがこの夏実施された。
編成部門(広報担当/WEB記事担当)のインターンシップに参加した2人は、この業務のなかで日藝の先輩である落語家・春風亭一之輔さんがパーソナリティを務めるニッポン放送の番組を記者として取材した---
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8月4日(金)、私たちはニッポン放送日芸生インターンとして、日芸の先輩である落語家・春風亭一之輔さんがメインパーソナリティを務めるラジオ番組「春風亭一之輔 あなたとハッピー!」(ニッポン放送・毎週金曜8時~)の生放送スタジオへ潜入取材しました。
初めて目にする機材が立ち並び、制作スタッフの方々が準備に勤しむスタジオ。耳を通して頭の中で繰り広げられていた世界が目の前に広がり興奮冷めやらない中、ブースの中をのぞくと、そこには「落語家・春風亭一之輔」の姿が……。自身の全国ツアーのグッズであるポップなTシャツを着て、番組アシスタントのニッポン放送・増山さやかアナウンサーやスタッフと談笑していた一之輔さんは、挨拶に伺った私たちに「何年生?」「専攻はなに?」と生放送の本番前にもかかわらず、気さくに話しかけてくださいました。
あたたかい空気が流れる中、3時間半という長丁場の生放送がスタート。放送開始後ほどなく、さっそくの日大いじりでブースを温め、最近のニュースや気象などリスナーの生活によりそった話題に一之輔さんの唯一無二のトーク術が絡み合った生放送が進みます。効果音のタイミングや時間の調整のための話題の切り替え方は、スタッフと一之輔さん、増山アナの連携があってこそなせる技であり、リスナーとして聞いた時には気が付けなかった放送中のチームプレーをこの目に焼き付けることができました。
放送の合間も一之輔さんの人柄を感じる1コマが……。スタジオの端で生放送の雰囲気に翻弄されている私たちに「江古田(※日芸のキャンパスがある街)には行きつけの店あるの?」「どのサークルに入ってるの?」と日芸トークを繰り広げ、一之輔さんのさりげない気遣いを感じました。
さらにはお話を伺う時間をいただけましたので、日芸に通う学生への一言をお願いすると……
「メッセージねぇ……。大変ですよね。やりたい仕事すんのもね。でもどっちかっていうとやりたいことで生きていきたい人が入る大学だと思うので……。まぁあんまり世の中に期待しないように、それでも諦めずに少しでもやりたいことに近づけるように頑張って、それでお金が稼げたらこんなに楽しいことはないので」
……淡々と話す一之輔さんですが、その言葉の裏には後輩を思う温かい心を読み取ることができました。日芸の先輩である一之輔さんからの言葉はきっと夢を追う日芸生へのエールになるでしょう。
金曜の朝に心地よい笑いを届けた3時間半に及ぶこの日の生放送を終え、この日の落語公演のため福岡に飛び立っていった一之輔さん。人気落語家のせわしない日常に戻っていきました。
今回、初めて生放送を見学しニッポン放送の番組制作の雰囲気をこの身で感じることができる貴重な機会となりましたが、この取材を進めていくなかで一之輔さんの日芸の後輩に対する愛も強く感じました。私も胸を張って日芸の卒業生と言えるよう、今後の目標に向かって頑張っていきたいと思います。
番組情報
金曜日の「あなたとハッピー!」は落語家の春風亭一之輔が担当!日本一の高座数/年間900席以上をこなしていながら、「最もチケットの取れない噺家」のひとりとされる春風亭一之輔が週末の朝、有楽町の高座に上がります!公式ハッシュタグは #一之輔ハッピー です!