なぜ日銀が緩和的な措置を取るのか「理解できない」 高橋洋一が指摘

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数量政策学者の高橋洋一が8月23日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。岸田総理と植田日銀総裁の会談について解説した。

なぜ日銀が緩和的な措置を取るのか「理解できない」 高橋洋一が指摘

金融政策決定会合をうけて記者会見に応じる日銀の植田和男総裁=2023年6月16日午後、日銀本店 写真提供:産経新聞社

岸田総理と植田日銀総裁が会談

飯田)日銀の植田総裁が岸田総理と会談しました。大規模緩和の修正を説明したということです。最近は「長期金利が上がっているではないか」という報道もありますが、一応は説明に行ったそうです。

高橋)普通は事前に会うのですけれどね。

飯田)実施する前にということですね。

高橋)一般的な話ではそうですが、官邸が機能していませんので、あとから行ったのでしょう。ガソリン価格のことなどもあったので、一緒に話をしたのだと思います。

飯田)経済政策をまとめて、ということでしょうか?

高橋)しかし、あまりにもまとめてしまうと、原発の処理水の話などもあるので、メッセージが世界に出ませんよね。

オペレーションだけを見れば長期金利は上がる

飯田)新聞ではあまり大きく報じられていませんが、長期金利も上がってきて「引き締め」という話になってきました。

高橋)長期金利を上げる政策ですから、それは上がりますよ。

飯田)「緩和を続ける」と言いながら、長期金利1%までは許容するということです。そこに向かって徐々に上がっていくのでしょうか?

高橋)上がりますね。「引き締めではない」とみんな言いますが、オペレーションだけ見たら上がると思います。

飯田)1%までは。国債を持っているなど、関係者からすると「本当にやるのか?」というような感じで試しにいくわけですよね。

長期金利は1%までいく

高橋)オペレーション(公開市場操作)で日銀は債券の売り買いをします。そのときの指し値が、最終的にいちばんのポイントなのです。

飯田)この値段になったら買う、売るという値段ですね。

高橋)それが1%なのですから、普通はそこまでいってしまいますね。

インフレ目標2%であれば、「プラスマイナス1%」に収まっていれば通常は動かさない ~なぜこのような緩和的な措置を取るのか理解できない

飯田)あとは行き方の部分ですね。急激に上がるのか、少しずつ調整していくのかというところでしょうか?

高橋)どちらにせよ、上がるのですから関係ない。同じです。

飯田)長期的にみれば。

高橋)金融政策として考えると、なぜこのような緩和的な措置を取るのか、よくわかりません。インフレ目標は2%ですが、プラスマイナス1%に収まっていれば、普通は動かさないのです。

飯田)プラスマイナス1%に収まっていれば。

高橋)いまは3%くらいなのですから、動かさないのが普通です。動かさなくてもいいのに動かしている。私からすると、なぜ動かしたのかはよくわからないですね。

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