ニッポンと世界の今が分かる朝のニュース番組『飯田浩司のOK! Cozy up!』(月~金曜 6時~8時生放送)では、10月9日(月)から1週間にわたり、物流業界の2024年問題を特集している。今回、物流拠点の効率向上を目指し、D Xを推進している、SBSホールディングス(株)の先端ロボットソリューション検証施設・LTラボを飯田浩司が取材し、物流業界のDX化に迫る。
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SBSホールディングス(株)LT企画部 曲渕部長と飯田浩司
飯田:最初に紹介していただくのは何でしょう?
曲渕:「棚搬送ロボット」と我々は呼んでいます。
飯田:青く光っている台みたいなものが見えますけど、あれがそうですね?
曲渕:昔であれば、中軽量棚って言われるような、ちょっと大きめの棚に物をしまっといて、そこに人が台車で集品しに行っていたんですけど。その代わりに、物が入っている棚にロボットが潜り込んで、少し持ち上げながら、人の場所まで棚を持ってくる、というロボットです。
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棚搬送ロボットが動いている様子を見る、飯田浩司
飯田:なんか、動き出した!おお、危ないっ危ないっ!……あ。止まるんだ。これは、(動作が)プログラミングされているんですか?
曲渕:下にQRコードが碁盤の目のように貼ってあるのがご覧いただけると思うんですけど。
飯田:床に。どんどん物を出していますよね。「ピッピッ」という音は?
曲渕:確実にお客様に間違えずに物をお届けするために、一品ずつバーコードの検品をしています。
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仕分けロボット「ロボットソーター」
曲渕:続いては、物を仕分けする「ロボットソーター」になります。動き方としては、この黄色いロボットにピースを乗っけると、ロボットがまわりに4系統並んでいる、別のロボットに渡す。
飯田:棚と棚の真ん中のところに何か腰掛けみたいなものがありますけど?
曲渕:あれにパスします。受け渡されたロボットが、両脇の仕分け棚の、該当のカゴに仕分けていきます。このロボットは、少し面積を使うんですけど、架台もフレキシブルに大きさや形を変えられたり。あとは、このロボットは、メーカーさんからリースで貸していただけます。
飯田:へー!
曲渕:そういうフレキシブルさが高い仕分けの仕組みになります。
飯田:そうすると、物流センターの形状によって、棚の数とかを変えられるし、柔軟にできる?
曲渕:はい、おっしゃる通りです。架台を2階建て、3階建てにすれば、面積はそのままでパフォーマンスを上げられます。
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仕分けロボット「ロボットソーター」の群制御
飯田:これ、渋滞したりしないんですか?
曲渕:これは全部、群制御がされていて、渋滞もしないですし、もちろん衝突もしないです。最初にご紹介した2つのストレージシステムで工程の最後に人が立つ、というのを最終的に取り除きたいので、ここ(ストレージシステムと仕分けシステムの間)にアーム型のロボットを入れて、ストレージの仕組みの箱の中から物を取って、(アーム型のロボットが)ここにポンって置くっていうのを、今繋ごうとしています。
飯田:このブリッジができれば、物を取り出して来て、それを仕分けて出すまで、「全自動」でいける可能性は出てくる?
曲渕:全てではないです。人の目と手。この万能に変わるオートメーションは、かなりハードルが高くてですね。じゃあ、どういう形状のパッケージにメーカー様がしてくれれば、それがしやすくなるだとか、流通全体で考えていかないと「物流の自動化」は、なかなか進まないと思います。
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仕分けロボット「ロボットソーター」
飯田は、取材を振り返り、最先端の動きのすごとに目を奪われたと驚きを見せた。一方で、「ロボットをどう使いこなすか、例えばその棚を移動させるロボット棚に、何を入れるのかによって、効率が変わってくるとか。この辺りは、日本人が得意とする部分がいっぱいあるだろう」と言い、今後の可能性についての期待を述べた。
この現地取材の様子が収められた映像は飯田浩司のOK!Cozy up!公式Youtubeチャンネルにて公開されている。
▼飯田浩司のOK!CozyUP公式Youtubeチャンネル
https://youtu.be/BkXXV0iTB7U
■番組タイトル:ニッポン放送 『飯田浩司のOK! Cozy up!』
■放送日時:毎週月曜~金曜 午前6時~8時 生放送
■パーソナリティ:飯田浩司(ニッポン放送アナウンサー)
■アシスタント:新行市佳(ニッポン放送アナウンサー)
■番組メールアドレス:cozy@1242.com
■番組X:@cozy1242
■番組ハッシュタグ:#cozy1242
■番組HP:https://www.1242.com/cozy/