キャスターの辛坊治郎が10月23日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。立憲民主党が20日、臨時国会に提出した、国会議員が政治団体を親族に引き継ぐことを禁止する政治資金規正法の改正案を巡り、「出した立民も成立すると思っていない」と指摘した。
政治家の世襲に批判の声も挙がる中、立憲民主党が20日、国会議員が政治団体を親族に引き継ぐことを禁止する政治資金規正法の改正案を臨時国会に提出した。
辛坊)日本の相続税は世界的にみて、ものすごく高いです。ところが、政治家の皆さんは、政治資金ということで政治団体を親から受け継ぐ際に、無税で引き継げます。
改正案を国会に出した立憲民主党ですが、その立民も改正案が成立するとは思っていないのだという気がします。というのも、立民にも世襲議員は1割ほどいるからです。一方、世襲議員が最も多いのは自民党で、3割ほどいます。現在の内閣の顔ぶれを見ても、あの人も、この人も世襲です。
世襲議員の全員の能力が低いとは言いません。しかし、一般人の例えば3割が政治家になれるかというと、そんなことはありません。優秀な人が政治家になっていればいいのですが、例えば3割が世襲ということになると、能力の低い人でも政治家になりやすいからだろうということが想像できます。そうであれば、スタートラインは平等でなければならないですよ。
立民による改正案の国会提出はいいと思います。ただ、立民にも改正案の対象議員がいますから、「どうせ与党の反対で成立はしないだろう」というようなニュアンスを感じます。仮に今国会で成立したならば、私はほめてあげようと思います。しかし、成立しなければ、「与党も野党もパフォーマンスやってるんじゃない!」と批判します。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)