米中首脳会談 まずは「対話する」というところから

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ジャーナリストの佐々木俊尚が11月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。11月15日で調整に入った米中首脳会談について解説した。

バイデン米大統領(右)と中国の習近平国家主席(インドネシア・バリ島)=2022年11月14日 AFP=時事 写真提供:時事通信

バイデン米大統領(右)と中国の習近平国家主席(インドネシア・バリ島)=2022年11月14日 AFP=時事 写真提供:時事通信

米中首脳会談、11月15日で調整

飯田)11月15日から開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせ、米中首脳会談が行われるのではないかと言われていましたが、11月15日にサンフランシスコで開く方向で最終調整に入ったようです。

経済が失速し、危険な状況の中国

佐々木)そこで何が語られるのか。中国経済が失速して、かなり危ない状況です。しかも、先行きに経済を上向かせる展望があるか言うと、現状の習近平体制が続く限りはほとんどない。鄧小平氏以来の改革開放派だった李克強氏も、突然亡くなってしまいました。陰謀ではないかという話もありますが。

飯田)いろいろな説が出ています。

佐々木)現状、改革開放を唱える人が政権中枢にいなくなってきている。経済統制を強め、「毛沢東になりたい」という習近平氏の欲望もあるわけです。

飯田)ある意味、デジタル計画経済のようになっていくのでしょうか?

佐々木)本当にそれが現実的に可能なのかどうか。自由な市場による企業活動を否定してしまったら、これ以上、中国のIT企業も成長し得ないのではないでしょうか。

飯田)イノベーションは自由から生まれると言われますから。

まずは対話をする

佐々木)市場経済と計画経済の兼ね合わせを、中国がどのように進めようとしているのか、まだ見えてきません。

飯田)経済安全保障の面では角を突き合わせている米中ですが、そこも含めて、とりあえず対話することが大事ですか?

佐々木)現状、「対話する」というスタート以外は何もないと思います。

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