ダイハツ試験不正 「原因はコスト削減より納期短縮」辛坊治郎が解説
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キャスターの辛坊治郎が12月20日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ダイハツ工業が車両の安全性を確認する試験で不正をしていた問題について、「不正の原因は、コスト削減よりも納期短縮に迫られたから」と解説した。

衝突試験の不正で国内外で販売している全車種の出荷を停止した。ダイハツ東京販売の新小岩店=2023年12月20日午後、東京都葛飾区 写真提供:産経新聞社
ダイハツ工業が安全性を確認するための衝突試験で不正をしていた問題で、これまで判明していた6車種から現在生産しているほぼ全ての車種で不正が行われていたことが分かった。ダイハツは国内外の全ての車種の出荷を停止する方針。ダイハツの不正を調査した第三者委員会は、新たに174の不正行為を認定したと発表し、一番古い不正1989年だった。
辛坊)衝突試験の中に、車両の側面を一定の角度でポールにぶつける試験があります。電柱に側面から衝突したときを想定した試験です。国土交通省から型式認定を受けるためには、こうした試験で得たデータを全て提出しなければなりません。
ポール衝突試験では、運転席側と助手席側の両方、つまり車体の左右両方をポールに衝突させ、左右それぞれのデータを取らなければなりません。ところが、ダイハツ工業は片方だけ衝突させ、そのデータをもう片方に流用していたようなんです。こんな不正は、内部告発でなければ絶対に表ざたにはなりません。こうした不正をしていた理由は、コスト削減というよりも納期短縮を迫られていたからだとみられています。