キャスターの辛坊治郎が1月23日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が22日、世界で5カ国目となる月面着陸に成功した日本の小型実証機「SLIM(スリム)」の内蔵バッテリーの電源を地上からオフにしたことを発表したことを巡り、「月面での活動は全て電力任せだ」と指摘したうえで、スリムの現況についてスマートフォンに例えて解説した。
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探査機SLIMの外観 画像提供:共同通信社
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、月面着陸した探査機「SLIM」について、ピンポイント着陸に関する技術データや撮影画像を地球に送信できたと明らかにした。取得したデータから世界初の技術が実証できたかを判断する。月着陸の評価について、JAXAの国中均・宇宙科学研究所長は記者会見で「ぎりぎり合格の60点とさせていただきたい」と話した。
辛坊)評価が「60点」とされた理由は、着陸自体は成功したものの、月面到達後に太陽電池が発電しなくなり、活動を縮小せざるを得なくなったためです。今後、月面での活動は全て電力任せになります。ですから、電力を完全に消費していると、次の活動ができません。
私たちもスマートフォンを使っているときにバッテリーがどんどん減ってくるケースがありますよね。バッテリーの残量が10%ぐらいになると、いったん電源を切っておこうかと思いませんか。それに似ています。
JAXAは「SLIM」に内蔵されたバッテリーの電源をオフにしたと発表しました。太陽電池での発電が可能になった際に、安定した状態でシステムを再起動し、月面での活動を少しでも多くこなすためです。