キャスターの辛坊治郎が1月29日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。外国人労働者を中長期的に受け入れる特定技能制度の対象に、政府が自動車運送、鉄道など4分野を追加する方向で検討していることを巡り、「実質的な外国人労働者の全面解禁だ。岸田政権は施策の中身と言っていることが乖離している」と指摘した。
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閣議に臨む岸田文雄首相=2023年12月22日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社
外国人労働者を中長期的に受け入れる特定技能制度の対象に、政府が自動車運送、鉄道、林業、木材産業の4分野を追加する方向で検討していることが28日、分かった。
辛坊)日本の少子高齢化がずいぶん前から明らかになってきていて、このままいくとさまざまな産業で人手不足に陥ることから、段階的に外国人労働者に門戸を開いています。そして、このニュースにある4分野の追加は、実質的な外国人労働者の全面解禁を意味します。
外国人労働者はさまざまな産業にいますが、日本のタクシー業界では外国人の運転手がほとんどいません。理由は、日本語ができないとタクシーの運転に必要な第2種運転免許が取得できないからです。現在、第1種運転免許の試験は20言語に対応していますが、第2種運転免許の試験は対応していません。タクシー運転手の人手不足を解消しようと、警察庁は第2種運転免許の試験についても多言語に対応する方向性を打ち出しているところです。
一方で、岸田政権は外国人労働者の全面解禁という表現を使いません。なぜなら、そういう言い方をすると、自民党政権を支える保守派の人たちから反発を招くためです。岸田政権は、施策の中身と言っていることに大きな乖離があります。もう少し本音で日本の将来を議論しないといけません。建て前の議論ばかりでは、おかしいですよ。