銚子電鉄に「新車両」が!? 南海の名車がはるばる登場!
公開: 更新:
千葉県銚子市を運行するローカル鉄道・銚子電鉄に、「新車両」が登場した。
このたび銚子電鉄に導入されたのは、関西で活躍した南海電鉄の車両。この車両は1969年に製造され、22000系として南海高野線で活躍ののち、ワンマン化改造工事を施工して2200系として多奈川線などの各支線運用されてきた。
今回その2両を譲り受けたもので、銚子電鉄では、「中古の中古でない車両」としては約30年ぶりの導入となる。運行開始を前に9日、関係者が参加して仲ノ町(なかのちょう)駅で出発式が行われた。
新しく22007-22008と車両番号がついた車両を前に銚子電鉄の竹本勝紀社長は「地域の皆様に、そして全国の鉄道ファンの皆様に愛されるべく、愛情込めて整備をし、大切に運用して参りたい」と述べ、南海電鉄の梶谷知志常務は、「今後、地元の方々やいろんなお客様に可愛がっていただき、銚子の地で調子よく走るように期待している」、京王重機整備の寺田雄一郎社長は「安全に安定して走れるように日々の健康診断も我々でしっかりやっていきたい」と述べた。
関係者を乗せた新車両は、銚子吹奏楽団による「銀河鉄道999」の演奏で仲ノ町駅を出発、手を振る地元住民の歓迎を受けながら、外川駅を往復。
沿線にも多くの鉄道ファンがカメラを構えていた。
新車両は銚子電鉄沿線のキャベツ畑もイメージしたということで「銚電オリエンタルグリーン」帯は「銚電エメラルドグリーン」として新たに塗装し、南海電鉄デビュー時代と変わらない色に。
一般向けの運行開始は今月中旬から下旬を予定。
銚子電鉄では、安全・安定輸送の実現および新たな観光資源として期待していて、南海電鉄の社名にあやかり、経営を「“なんかいい”ちょうしに」したいと話している。
この記事の画像(全9枚)