ラジオ放送開始100年企画「vivaラジオ!ニッポン放送タイムトラベル70年展 ~with History of Radio」が、7月5日(金)から9月1日(日)にかけて放送ライブラリーにて開催。7月15日に開局70周年を迎えるニッポン放送のあゆみや、55年以上の長きにわたり放送を続けている人気深夜番組『オールナイトニッポン』の歴史を、貴重な資料とともに紹介している。
「vivaラジオ!ニッポン放送タイムトラベル70年展 ~with History of Radio」
1925年3月22日に日本で初となるラジオ放送が行われてからおよそ100年。ラジオは、人気深夜番組などを通じ各時代の若者の心を捉え、また「音」のメディアとして、ポッドキャストや音声SNSなど、さまざまな形で今も進化を続けている。
“各時代の人々の心を惹きつけるラジオの魅力とは何か?”をテーマとして行う同企画展では、ラジオファン始め、多くの来場者が楽しめる内容が盛りだくさん。上記したニッポン放送の歴史に加え、日本のラジオの歴史を振り返る特別展示も行い、ラジオの魅力にさまざまな角度から迫っている。
会場に入るとすぐ、『オールナイトニッポン』のパネルがお出迎え。歴代のパーソナリティたちがこのパネルを背景に撮影してきたこともあり、ファンにとっては絶対に記念撮影しておきたいスポットなのではないだろうか。
バッチリ写真に収めてもらってから順路通りに進むと、さっそくニッポン放送の歴史を振り返る展示が。1954年7月15日に本放送を開始したニッポン放送。多くの観客に見守られながら開局を迎えた当日の様子、当時の録音室、収録風景などを見ることができる。
さらに、開局時の番組表やナンバリング1号のマイク、放送機材なども展示。ニッポン放送の社員でさえ「見たことのない!」と口を揃える貴重なものとなっている。色あせてはいるもののキレイな状態で残っていることから、大切に保存されていたことが伺える。
会場中央にズラリと並べられているのは、歴代のタイムテーブル。パーソナリティが表紙を務めているかと思いきや、当時の人気アニメ作品が表紙の時期も。担当者いわく、「その年の流行りや、制作担当の趣味が反映されているのでは」とのこと。周波数が1240から1242に変化したタイミングなども確認できて、色々な意味での“歴史”を感じることができる。
その右隣のパネルでは、ニッポン放送70年のあゆみの中で起こったトピックスを100個、厳選して紹介。『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』が全国で16万人動員を記録したことは記憶に新しい。その他にも、ニッポン放送は70年の間に多くの“新しいラジオの歴史”を創って来た。
その中でも一番リスナーの心を掴んでいるのが、『オールナイトニッポン』の歴史だろう。歴代パーソナリティ年表、番組会報誌「ビバ・ヤング」、番組関連グッズ、各年代を代表するディレクターなどの寄稿文などが飾られており、思わず「懐かしい」という声が漏れてしまう。
歴代ジングルも振り返ることができるので、馴染みある時代のジングルはもちろん、そのほかの年代のジングルも聞いてみてほしい。
今年で50回目を迎える「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」のコーナーでは、萩本欽一がパーソナリティを務めた記念すべき第1回のオープニング音源を聞きながら、これまでの活動を振り返ることができる。
様々な展示でニッポン放送の歴史を振り返った後は、再び撮影タイム。『オールナイトニッポン』の生放送を行っているスタジオが再現されており、実際に座ってパーソナリティ気分を味わえる。
また、メッセージコーナー「I ♡ラジオ ラジオって○○だ!」では、ニッポン放送の番組関係者から寄せられたメッセージを紹介。ここでは訪れたリスナーもハート型のポストイットにメッセージを書くことができるので、ぜひ熱い思いを残してほしい。
なお、同企画の「特別展示」として、各時代のラジオや広告も展示。こちらも見逃さないでいただきたい。
ニッポン放送ファンはもちろん、それ以外の方もラジオの歴史を振り返ることができる同企画展。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
企画展概要
タイトル:「ラジオ放送開始100年vivaラジオ!ニッポン放送タイムトラベル70年展 ~with History of Radio」
開催期間:2024年7月5日(金)~9月1日(日)午前10時~午後5時 ※月曜休館、月祝の場合は翌平日休
会場:放送ライブラリー 展示フロア(〒231-0021 横浜市中区日本大通り11 横浜情報文化センター内)
入場:無料
主催:公益財団法人 放送番組センター
企画協力:ニッポン放送