11月17日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、藤子・F・不二雄による作品『パーマン』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『パーマン』をピックアップ。2023年12月から始まった「藤子・F・不二雄生誕 90周年イヤー」がこの11月で終了することを受けて、今月は藤子・F・不二雄氏の作品を紹介するスペシャル月間を実施している。
この作品は、どこにでもいる普通の少年・みつ夫が、偶然出会った宇宙人・バードマンから突然地球を守るヒーロー・パーマンに任命されるところから物語が始まる。1966年の12月から連載が始まった、藤子・F・不二雄による少年ヒーローマンガの永遠の金字塔となっている。今回は吉田が、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「超ロングバージョンの『ドラえもん』」。
『パーマン』って、マスクが6600倍の力を出せる力があって、マントは当然空を飛べて、バッジは通信機や酸素ボンベになっている。こういうのって、『ドラえもん』の秘密道具で1つ1つ出てきてもおかしくないでしょ?例えば『ドラえもん』なら、そういうマスクが出てきて、「6600倍の力を出せる力があるんです」って話になったとして、それが1話で終わってもおかしくないでしょ?でも、実は、『てんとう虫コミックス』バージョンだと『パーマン』って7話あるんですけど、7話の中に、マスクとマントとバッジに関係する話のバリエーションがむちゃくちゃあるんですよ。「藤子・F・不二雄先生って、1つアイテムを思いついただけで、これだけ話を作れるんだ!」っていうことに衝撃を受けました。
末吉9太郎(パートナー):すごい!
吉田:おすすめポイントその2は「正義と社会の物語」。
“人助け”っていうベースで動いてるんですけど、やっぱりコメディとかでもあるので、パーマンが税金を集めて回る話があるんですよ。藤子・F・不二雄先生って、「社会とキャラクターたちがどういう風に繋がるんだろう」とかめっちゃ考えてるタイプの人で。今この時期に読んでびっくりしたんですけど、悪者たちのグループが、これから忍び込むといい家のリストを作っているって話があって。それを今聞くと、これって匿名・流動型犯罪グループの話だよね?それを、もうその時代に書いてるのよ。すごいと思いました。
西井万理那(パートナー):確かに!
吉田:おすすめポイントその3は「ミステリー&コメディ」。
『ドラえもん』だと9割型コメディなんだけど、『パーマン』って、事件を解決しに行くじゃない?だから「こういうミステリー的な解決もあるんだ」っていう展開もあって、コメディになったりミステリーになったりするんですけど。コメディとミステリーの共通点にこれで気づいたんですけど、コメディやミステリーは“オチ”と“独語感”が何より大切です。話が全部オチていて、改めてすごいなって思いますね。
『パーマン』の魅力的な要素3つを語った吉田。今回、藤子・F・不二雄氏の生誕 90周年を記念し、様々な藤子・F・不二雄作品を題材に16人のマンガ家が参加した『藤子・F・不二雄トリビュート&原作アンソロジー F THE TRIBUTE』が、11月22日に発売される。また、『ドラえもん / 藤子・F・不二雄公式YouTubeチャンネル』内に『90周年記念|藤子・F・不二雄アニメ大集合』のコーナーがあり、『パーマン』の3話分が期間限定で公開されている。作品に関する詳細は、公式ホームページやSNSなどでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!
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