9月22日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣（吉田尚記アナウンサー）がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』（ニッポン放送・毎週日曜日23時30分～）が放送。吉田が、原作：日髙大介・矢野了平、画：一丸、シナリオ協力：夏緑による作品『クイズの神様～QuizRoad～』のおすすめポイント3つを紹介した。

番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『クイズの神様～QuizRoad～』をピックアップ。ビッグコミックオリジナル増刊で始まった作品で、実在する人気クイズ作家・日髙大介と矢野了平の物語を描いた、リアリティ溢れるクイズ業界マンガとなっている。

今回は吉田が、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。

吉田：おすすめポイントその１は「本物のテレビクイズの裏側」。

1話を見ていただくとすごく分かるんですけど、“クイズを磨く”という作業をするんですよ。例えば、「現在の埼玉県深谷市に生まれ、新しい 1万円札の肖像に描かれた歴史上の人物といえば誰でしょう？」この答えは、「渋沢栄一」さんなわけですよ。でも、これだと早押しの面白みがないということで、「第一国立銀行などを設立し、近代日本経済の父と呼ばれる、新しい 1万円札の肖像に描かれた歴史の人物は誰でしょう？」みたいなのを前に入れていくと、早押しの緊張感が出ますよね？みたいな。「こういう細かいことを本当にやってますよ」っていうのを、ものすごくちゃんとシナリオにしてるんですよ。シナリオ協力の夏緑さんは、あの『ゴルゴ13』の唯一の女性脚本家の方なんですよ。なので ものすごく丁寧にできてるんです。クイズの技術解説って難しくなってしまいがちなのに、全部これがちゃんと出てくるのと…。あと、クイズ好きの私からすると、序盤の方の回答だけで、「あ、これ、『第13回アメリカ横断ウルトラクイズ』リスペクトだな」とか、全部分かるようになってます。本格テレビクイズものでございます。

CUBERS・末吉9太郎（パートナー）：へぇ～！

吉田：おすすめポイントその2は「今までになかったバディもの」。

バディものでいうと、例えば、刑事ドラマの『相棒』とかあるじゃないですか。みんな、この構造大好きじゃない？この日髙大介さんと矢野了平さんは、いろんな番組をたくさん一緒に作ってらっしゃるんです。この2人の友情関係を、クイズを通じて描いているんだけど。…あんまり説明しすぎちゃいけないんだけど、今回、日高さんの方は、プロデューサーに番組を追い出される展開になってるんですよ。で、じゃあどうなる！？みたいな。2人がクイズを知力で戦い続けるんだけど、ずるいクイズとかは絶対にやらないの。2人が正々堂々としていて、熱い青春ドラマになっているんです。

末吉：相棒ものはいいですよね！

吉田：おすすめポイントその3は「登場人物とガチでクイズができる」。

マンガの中にクイズが出てくるんですけど。当然ですけど、早押しクイズだったりすると、文章の途中までしか書かれてないんですよ。自分が読者として読んでいるときに、もしそこまでの間で答えることができた場合、例えばすごくクイズの才能があるアイドルの子が出てくるんですけど、その子よりも先に答えたことになるじゃないですか。これができるのは、実はクイズマンガだけなんですよ。あと、ほかにも表拍子・裏拍子のところに、すごくリアルなクイズ作家さんたちのメモが書いてあったりするので。ぜひオススメしたい超本格派のクイズマンガです。

『クイズの神様～QuizRoad～』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、『ビッグコミックオリジナル増刊』にて連載中で、コミックスは最新第1巻が発売中。また、Webマンガサイト『ビッコミ』でも読むことが可能。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。