『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ主演、何度も映画館に通いたくなるエンターテイメント超大作

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Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1252回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、5月23日公開の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』と『父と僕の終わらない歌』をご紹介します。

(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

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『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』世界の明暗は、この鍵が握る

トム・クルーズの代表作であり、彼の代名詞とも言える人気シリーズ『ミッション:インポッシブル』。その最新作となる『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が、ついに日米同時公開されました。

5月17日から22日まで行われた世界最速での日本先行上映では、土日の2日間だけで観客動員数は28万人超え。興行収入は4.4億円を突破。また、カンヌ国際映画祭で行われたワールドプレミア上映では、5分間のスタンディングオベーションが巻き起こるなど、早くも絶賛の嵐となっています。

そこで今回は、何度でも足を運びたくなる本作の魅力を、ネタバレなしでお届けします。

(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

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『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』のあらすじ

世界に君臨する謎のAI“エンティティ”。今では自我と学習能力を大幅に成長させ、恐るべき破壊力を持つ存在となっていた。

そんな“エンティティ”によって世界中が混乱することを阻止しようと、仲間と共に奔走するイーサン・ハント。しかし、“エンティティ”を利用するためにハントたちが持つ“鍵”を狙っているカブリエルが、彼らの前に立ちはだかり……。

(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

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『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』のみどころ

人類と人工知能との闘いをスペクタクルに描いた本作。169分というシリーズ最長の上映時間ながらも、まったく長さを感じさせず、終始ハラハラドキドキ。心臓がいくつあっても足りないような展開の連続です。

その中でも本作の醍醐味は、もはや“ミッション:インポッシブル名物”とも呼べるトム・クルーズによるアクションシーン。今作では、陸海空それぞれでアクションの限界にノースタントで挑戦。

ロンドンのシンボル・ビッグベンを背景に全力疾走するトム(通称トム走り)。深海に沈没した潜水艦内を探索するトム。強風に耐えて小型プロペラ機に必死にしがみつくトム様。これはもう、映画を超えたスタントドキュメンタリー!? 髪を振り乱し、決死の表情で壮絶スタントに挑む姿からは、呼吸することを忘れてしまうほどの緊迫感が伝わってきます。

トム・クルーズの辞書に「インポッシブル(不可能)」という文字はない。まさに命をかけた生身のスタントの数々は必見です。

(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

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今作では、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントだけでなく、すべての登場人物がギリギリの攻防戦を繰り広げているのも見どころのひとつ。チーム一丸となって危機を乗り越えていく様子は、痛快であると同時にスリリングです。

そして特筆したいのが、シリーズを支えてきたレジェンドキャラクターたちが物語の重要な部分で登場すること。過去作とのつながりが明確になることで、イーサン・ハントという男の生き様が浮き彫りになっていく。そのストーリー展開は胸アツです。

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』から続く物語ですが、前作を未見でも心配なし。大きなスクリーンでこそ堪能してほしいエンターテイメント超大作です。

(C)2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会

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『父と僕の終わらない歌』音楽がつなぐ家族の絆

横須賀で楽器店を営む間宮哲太。息子・雄太のためにレコードデビューをあきらめた過去を持つ彼は、時々、地元のステージで歌声を披露している街の人気者だ。

しかしある日、哲太はアルツハイマー型認知症と診断される。少しずつ記憶を失っていく彼を、雄太と妻・律子、そして街の仲間たちが支えようとするが……。

アルツハイマー型認知症を患った歌手テッド・マクダーモットが、80歳でCDデビューを果たしたという実話を原案に、父と子の絆、仲間との友情を描き出した『父と僕の終わらない歌』。劇中では主演の寺尾聰が、その芳醇な歌声を披露。同じく主演を務めた息子役の松坂桃李との息の合った演技で、観客を魅了します。

シリアスなテーマを持つ作品ながら、軽やかで優しい空気に包まれた一作。自然と笑いと涙が込み上げてくる感動作です。

(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

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<作品情報>
ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング
2025年5月23日(金)から日米同時公開

出演:
トム・クルーズ
ヘイリー・アトウェル ヴィング・レイムス サイモン・ペッグ ヴァネッサ・カービー イーサイ・モラレス ポム・クレメンティエフ マリエラ・ガリガ ヘンリー・ツェニー グレッグ・ターザン・デイヴィス ほか

日本語吹替版:森川智之 根本泰彦 手塚秀彰 津田健次郎 園崎未恵 高梁りつ 杉村憲司

監督:クリストファー・マッカリー
原題:Mission:Impossible–TheFinalReckoning
配給:東和ピクチャーズ
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公式サイト https://missionimpossible.jp/

(C)2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会

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<作品情報>
父と僕の終わらない歌
2025年5月23日(金)から全国ロードショー

出演:
寺尾 聰 松坂桃李
佐藤栞里 副島 淳 大島美幸(森三中)  齋藤飛鳥 / ディーン・フジオカ 三宅裕司 石倉三郎 / 佐藤浩市(友情出演) / 松坂慶子

原案:『父と僕の終わらない歌』サイモン・マクダーモット著 浅倉卓弥 訳(ハーパーコリンズ・ジャパン)
監督:小泉徳宏
脚本:三嶋龍朗 小泉徳宏
音楽::横山 克
製作幹事:日活 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作プロダクション:ROBOT
制作協力:EPICOPE
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会
公式サイト https://chichiboku.jp

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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