小型電動モビリティが一堂に 千葉で試乗会
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11月8日、千葉市で小型電動モビリティ試乗体験会が行われ、約100人が実際に乗って体感した。

様々なメーカーの小型電動モビリティが揃った
運転免許が不要で、歩くよりラクに安全に、どこへでも自分のペースで出かけることができるのが小型電動モビリティの特徴。ただ、どのメーカーのものを選んだら良いのか、乗ってみないと分からないといったケースも多い。そこで今回、「クルマを走らせるコース」があるKatsumata Mobility Labo(カツマタ・モビリティ・ラボ)に、メーカーの枠を越え6社8機種の小型電動モビリティを一堂に集め、実際に見て、乗って、知ってもらう国内でも例の少ない試乗体験会となった。

小型電動モビリティ試乗の様子
実際に試乗した女性は「初めて乗ったがなかなか良い感じ。普段は三輪自転車に乗っているが、慣れればこっちの方が楽かも」と嬉しそうに話した。

移動式ミストサウナ「NUKUMARU」
一方、新しい可能性を見いだすモビリティサービスとして、移動式で本格的なミストサウナを堪能できる車「NUKUMARU」を展示。40度の低温ナノミストサウナで汚れを取り除き、洗髪用ミストシャワーを使えば1人あたり約1リットルの水で全身がきれいさっぱりとなる仕組み。休憩・着替えスペースや外部給電コード、タンクなども搭載している。

「NUKUMARU」内部 右側の扉を開けるとサウナがある

「NUKUMARU」バックヤードを見せるトヨタ自動車の瓦口翔馬さん
ミストにこだわった理由は「省人化・省力化」。トヨタ自動車先進モビリティシステム開発部 UX&先進空間開発室の瓦口翔馬主任は「お風呂のサービスはどうしてスタッフの手がかかるのと危険が伴う。身体の負担や精神的負担、おぼれてしまうリスクで気を遣うことが多い。ミストであればどんな人が使っても皆さん同じクオリティの入浴が実現できるのがポイント」と話す。

「&brella(アンブレラ)」に試乗する様子
もうひとつ面白い乗り物が、相合傘モビリティ「&brella(アンブレラ)」二人乗りの電動モビリティで、和風の傘がキャビンを覆い、ベンチシートに座布団が載っている。運転操作はスマートフォン向けアプリを使い、スマートフォンを水平にした状態で傘ボタンを押しながらスマートフォン本体を進みたい方向に傾けると前に進むなど、直感的な操作が可能で子どもでも楽しめる乗り物になっている。

小型電動モビリティを試乗する勝又自動車株式会社 勝又隆一 代表取締役社長
勝又自動車の勝又隆一代表取締役社長は、「小型電動モビリティはいろんな会社が出しているが、どこに行けば乗ることができるのかと、試乗する場所がない。自動車関係や自治体の方もこれから必要だと言うが実際に乗ったことがない人がいっぱいいる。それならまずは乗ってみようというイベントを開催した。垣根を越えて様々なメーカーに来てもらって乗る機会を作ることは良いかなと。危ないとか危なくないとか議論するのも良いが、便利とか楽しいとか、そういうのをまず実感してもらって、それに合わせて交通安全と一緒に考えて行くべきかなと思う」と話した。