今日は阪神タイガースの江越大賀外野手を紹介します。
関西の方では既に盛り上がっている「金本チルドレン」の最右翼で、広島へ移籍した新井の背番号25を引き継いだことからも、期待の大きさがわかる選手です。
金本監督の野球はベンチ全体で戦う!
エネルギーに満ちた、さながら全員野球。
象徴的だったのが10日の広島戦ですね。
6回に4点差をつけられ、その裏の攻撃で、「これでは、去年と同じ。何とかしろ!」とゲキを飛ばすと、結果的には敗れはしたものの、9回裏には1点差まで迫ったんです。
江越も3安打の猛打賞で金本スピリットが溢れ出ていました。
そういう雰囲気は球場全体に広がっていくんですね。
普通だったらあり得ない負け試合でも「ナイスゲームだ!」ということで甲子園は六甲おろしの大合唱が沸き起こるようになったんです。
去年と今年では明らかに違う阪神。
小さい時からの江越といえば、小学2年からソフトボールを始めたのが、野球と出会ったきっかけで、中学時代は軟式野球。
経歴からもおわかりの通り、いわゆる野球エリートとは無縁だったとのこと。
ただ、じっくりと基礎を積み上げたことに加えて、天性の素質が違うんですね。
50メートルを5秒8で走り、強肩で、長打力もあり、トリプル3を狙えるとの評判は、ダテではありません。
ドラフト前には、7球団、計20人のスカウトがマークし、もちろん評価はA。
そして、2014年ドラフト3巡目で、駒沢大から阪神タイガースに入団しました。
でも、一家は巨人ファンで、自身も当然のようにG党。
目指していたのは巨人の長野でしたが、入団時には「名前がタイガだから、タイガースに縁がありました」と話していたのが印象に残りますね。
江越は今月、出場4試合連続ホームランを放つなど、メキメキと頭角を現してきました。
この勢いなら、1985年の真弓、岡田以来の、右打者30本塁打という希望がふくらんでいます。
お膝元の尼崎中央3丁目商店街では、気の早い話ですが、マジック点灯の看板まで…大いに盛り上がっているというんです。
「フルスイング。全力で走って、ヘッドスライディングしろ。死ぬ気で頑張れ」と気合を入れ続けられる江越。
かつて、金本監督が広島時代に培った、三村スタイルを阪神タイガースで再現する原動力となりつつありますね。
(原文)青木政司
4月20日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」