誰が買うのか?偽サインにご用心! 【ひでたけのやじうま好奇心】
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インターネットの出現で、オークションサイトを使ってなんでも売れる時代になっています。
そして最近は、有名人の偽サインを売って金儲けしている連中が後を絶たず、警察庁のサイバー犯罪対策が、目を光らせているそうなんです。
私は自分のこだわりとして、仕事で会った人からはサインは貰わないと決めてるんですね。
でもね。その昔、「拝啓青春諸君!」という番組をやっていた時のディレクターがゲストの方にサインを貰っていて、そのサイン帳というのが、今、わたしのうちにあるんです。
六代目圓生さんのサインとか、植村直己さんのサインとか、法政大学時代の江川卓さんのサインとか、結構貴重なものがあるんですよね。これは本物のサインの話。
そしてきょうは偽物のサインの話。
2014年の8月、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のメンバーのキスマーク付きサインを偽造してネットオークションで販売したとして、東京都の32歳の男と、兵庫県の23歳の女が逮捕された。
このふたりは、3年間で3,250万円を荒稼ぎしていた。
ちなみにキスマークは、23歳の女が付けていたとのこと。
男がキスマーク付けなかったことが、せめてもの良心だったとか。
逮捕された時の新聞記事があるんですが、下着泥棒が逮捕された時のように、広い体育館に「偽のキスマーク付きサイン」が、ずら~と並ぶ異様な光景です。
また去年の11月、東京の私立大学生が、AKBのメンバーの偽サイン入り下着を販売していたとして逮捕された。下着は上下セット1万円前後で落札されており、およそ300万円の稼ぎがあった。
当時の記事を見ると下着に「大島優子」なんて書かれている。
ちょっと考えれば、AKBのメンバーが自分の下着にサインして売りに出すわけないのに、ファン心理といいますか、何故だか騙されちゃう。
2013年には、ジャニーズ事務所の人気メンバーの偽サインを販売していたとして51歳の男と、40歳の元妻、そして20歳の娘が逮捕された。
一家総出で、偽サインを作って、半年間で3,300点以上を販売し、およそ370万円を売り上げていた。
このような状況にアイドル事務所も対策をとっている。
AKBは「サイン会」を行う場合、身分証を提示させて本人確認を行い「●●さんへ」というように本名を必ず記入するようにしている。
またジャニーズ事務所は原則サイン禁止。
でも、最近アイドルのコンサートでは、サインボールを客席に投げる演出もあったりして、そのサインボールが、ネットオークションに出品されているそうです。
たかがサイン、されどサイン。
なんでも売れるネット社会のある種“あだばな状況”
そんなことになっているようです。
5月23日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より