瀬戸内寂聴 不幸の峰をいくつも乗り越えて歩み続けるのが人間です
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1241回 不幸の峰をいくつも乗り越えて歩み続けるのが人間です。大変な不幸も乗り越えてみれば良い経験をしたと思えるように、いつも新しい活力を戴いています。今日を迎えられたことに感…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1241回 不幸の峰をいくつも乗り越えて歩み続けるのが人間です。大変な不幸も乗り越えてみれば良い経験をしたと思えるように、いつも新しい活力を戴いています。今日を迎えられたことに感…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1240回 人の苦しみや悲しみは外側から想像できるものではありません。幸不幸は主観の問題だというけれど、真面目に人生を生きている人にも苦しみや悲しみは必ず訪れているものです。 瀬…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1239回 人の苦しみを共有しようとし、少しでも相手の苦しみを軽減しようと願うのは、人間の尊い本能の一つです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1238回 お正月には神社仏閣に初詣に行きますが、皆さん一人一人の中にも必ず仏様がいらっしゃいます。相手の仏様を拝む気持ちになって人とお付き合いすると、周りが和やかになりますよ。…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1237回 あけましておめでとうございます。新年を迎える度に、今年もどうか健康に過ごせますようにと祈るのは人情の常です。自分の体と向き合い、無理をせず、元気に笑って過ごせるように…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1236回 生きていくのは苦しいし、人生は悲しいことの連続です。でも、人生を諦めてはいけません。人生は自分の努力、心がけ次第で変えることができます。だからこそ、人間は素晴らしいの…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1235回 私が子どもの頃、徳島では年の瀬になると餅つき屋が戸毎に回ってきて、門松の立った店の前で景気よく餅をつきました。勇ましい掛け声を聞くと、「今年もいよいよか」としみじみ実…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1234回 振り返れば九十数年、逢っては別れた有縁の人々の何とおびただしい面影。辿り歩いた旅路の何と豊かな思い出の数々。過ぎし歳月の何とはるかなことでしょう。 瀬戸内寂聴 撮影:…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1233回 私は「今」しか考えません。目の前のことを一生懸命やる。これを「而今(じこん)」と言います。「我ここに於いて切なり」です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1232回 人間には「忘却」という不思議な能力が与えられています。狂おしいばかりのつらさも、後を追いたいぐらいの悲しさも、じっと我慢して歳月が過ぎるのを待てば、その傷は必ず癒され…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1231回 人間は迷いの権化です。生きていれば迷うことばかり。あなただけではありません。その迷いを一つ一つ克服して前に進むしかないのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1230回 生きている以上、死ぬまで嫌なことはあります。しかし、自分が許されて生きていることをよくよく思い出して、相手を許すよう努めてください。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1229回 世界の人を救うのは小さな善行から始まります。道を歩いていて困っている人がいれば、手を差し伸べて助けてあげる。そういう優しさがやがて世界へ通じるのです。 瀬戸内寂聴 撮…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1228回 目に見えるものばかり追いかけてきた結果、日本人は想像力を無くしてしまいました。想像力とは思いやる心です。相手の気持ちを思いやると、そこに温かな人間関係が生れます。 瀬…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1227回 人生は無常です。決して同じ状態は続きません。今がどん底なら、床に落ちたボールが跳ね上がるように必ず上に上がります。だから、どんなに苦しくても、人生これで終わりだと思わ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1226回 敬(うやま)い怖(おそ)れるものをもっていると、人の目に映らなくても自分の悪心や悪行はすべて「何か」に見通されていると感じます。そこに恥が起こります。恥を知らない人間…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1225回 明日のことはわかりません。明日、私達が生きているかどうかは誰にもわからないのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉 『寂聴 九十七…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1224回 『大蔵経』に「独(ひと)り生まれ独り死し、独り去り独りまわる」とあります。孤独は人間の宿命です。しっかりと覚悟しなければならないのに、人は孤独の淋しさに耐えられず、直…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1223回 優れた人格とは、自分の幸福と共に他者の幸福をより切実に祈ることのできる豊かな愛を持っていること。愛は奉仕の喜びを生みます。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1222回 あなたが存在することで、誰かの心が温かくなったり、あるいは頼りになると信じてくれるならば、それこそが人間の存在価値なのではないでしょうか。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユー…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1221回 恋というのは考えてするものじゃないのです。あまりあれこれ考えないで、今あなたが思っている感情をぶつけてみてはどうですか。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1220回 「魅入られた」という経験は人生で幾度かあるでしょう。人や絵や陶器などに魅入られたと思う瞬間の、身の引き締まる感動こそ、生きている証です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1219回 悩みは人にとってマイナスでしょうか。いいえ、人間は悩みを得るたびに成長します。悩みを成長するチャンスだと思って、踏ん張ってみてください。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1218回 自然な老いや死を迎えた人、老いや死を自分なりのやり方で受け入れた人、死のその瞬間まで存分に生き切った人には、ある美しさが宿ります。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1217回 夫婦の間には一筋の川が流れていて、両岸をそれぞれが歩いています。互いの歩幅を見ながら、時には待ち合わせながら歩き進めれば、無事に終点まで歩いて行けると私は考えます。 …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1216回 親が褒めてやれば子供は自信を持ちます。そのためには子供のことをもっと一生懸命に見つめること。良いところはどこか、何を気にしているのか、よく見てよく考えれば必ずわかりま…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1215回 今、幸福と思うことが明日は不幸の種になっているかもしれません。反対に今、不幸だと思っている原因が思いもかけない悟りに通じる可能性もあるのです。人生、何がどう転ぶかわか…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1214回 「老いて死せざるこれを賊(ぞく)と為す」、孔子の言葉です。歳を取り、肉体も意欲も衰えているのにただ生に執着するのは世の為にならないと説いています。いくつになっても誰か…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1213回 自分の心さえ自由にならないのだから、自分の夫や妻、恋人、子供達であっても、誰の心を自分の思うままに支配などできましょうか。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1212回 一遍は、人間の死は一切の奇跡も起こらず、ただ死に迎えとられるだけと説きました。そして、あの世に安心して渡るために必要だからと「南無阿弥陀仏」と書いた念仏札を配りました…