写真提供:産経新聞社(写真は5月のセレッソ大阪戦)
三浦知良選手がゴールを獲ると各スポーツ紙本当に大きな記事になりますね。
49歳3カ月24日。カズが自身のもつJ2最年長得点&出場記録をダブル更新しました。
ちなみに、J1最年長記録は、鹿島のジーコで41歳3カ月12日です。
世界最多安打をマークした、マーリンズのイチローが称賛されているように、カズも極めて故障が少ない。だから、現役を続けていられるわけです。
昔から言われる「無事是名馬」です。
野球で言えば、王監督も現役時代本当に決定的な怪我や故障をしなかった。
その辺のコンディションの作り方がすごい。
14年、初めて筋肉系のケガで、出場はわずか2試合。
「すごくショックだった」と語っているように、よりコンディショニングには細心の注意を払うようになりました。
体脂肪ひとけたをキープするなど記録を更新するのは、さまざまな努力の積み重ねです。
「慎重にトレーニングをしている。今年はようやく自信をつかめる流れになってきた。でも、もっとゴールを獲らないといけない。1点だけではねぇ。」
せっかくの先制ゴールも、チームが負けては喜ぶことはできません。
チームでは、全体練習の後、ランニングや階段の上り下りなど、居残りでシンプルなトレーニングを黙々とこなしています。
決して楽しくはない、ということで、音楽を聞きながら。
カズがそんな時に聞いているのは80年代のものです。
中でも、お気に入りは、郷ひろみの2億4千万の瞳で「ジャパン」というフレーズがたまらないそう。
「あの時代の曲は乗れるよね。」
引退という2文字は頭にありません。
50歳になっても本人があきらめない限り、チームは終身契約が確定している。
そうはいっても、90分間のフル出場は無理がある。
起用する監督もそのあたりの加減が難しい。
カズは、
「ベテランじゃない。プラチナプレーヤーだね。ベテランは35歳ぐらいまで。」
と前置きして、
「文化をおれはつくっている。長嶋さん、王さんのように、普通のお父さんたちがサッカーを語る文化を、ね。」
歩みを止めるわけにはいきません。
(原文)青木政司
6月20日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」