川上麻衣子さんデザインの「生活が楽しくなるガラスの器」はいかが? 【ひろたみゆ紀・空を仰いで】

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このお皿にはどんな料理をのせようか、この白い器には鮮やかな色の野菜が映えるだろうな~~
…器から作る料理を考えるのも、日々の暮らしの中でのささやかな楽しみ。

そんな心を満たしてくれるデザイン展が今開かれています。

『川上麻衣子 ガラスデザイン展ースウェーデンの小物たちー』

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そう!女優の川上麻衣子さんがデザインしたガラスの器の展示会が、武蔵小金井の駅からほど近い「ギャラリーカジオ」で、7月9日から始まりました。

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白木のドアを開けると、木の香りがフワーッと漂う素敵な空間が広がり、そこにシンプルで、どこか可愛らしい心引かれる器が並んでいます。
初日に会場にいらした川上麻衣子さんにお話を伺いました。

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もともとおしゃれなスウェーデンのガラスが好きで集めていたという麻衣子さん。
番組で知り合ったガラス作家さんに吹きガラスを教えてもらったのがきっかけで、20年以上前から自分でも作るようになりました。
金属の竿の先についたオレンジ色に溶けたガラスの玉に息を吹き込むと、ブーッと膨らんでいく。

「もう、それは楽しかったです!面白いし、奥が深いし、難しいし…。」

その原点は子供の頃にありました。

「スウェーデンに住んでいた小学生の頃、吹きガラスの実演を見て衝撃を受け、そこから一歩も動けなくなりました。ガラスの器が出来上がっていくのがまるで魔法のようで…」

教室に3年ほど通って吹きガラスの基本的な技術を習得。しかし知れば知るほど、とても奥が深く、「このまま技術を突き詰めたところで自分が作りたいものは作れない」と、デザインと製作を分けることにしました。
自分はデザインに専念し、実際に作るのは職人さん。スウェーデンでは当然のスタイルです。

「目指すのは【大人可愛い】。変にキャラクターにならないのにどこか可愛らしくて、大人の女性がキュンとくる色やデザイン。」

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例えば、麻衣子さんのデザインするガラスで特徴的な白。
冷たい白でもアイボリーでもなく、手のひらで解ける淡雪のようにほんわか温かい上品な白です。

「最初に挑戦した色です。その頃日本のガラスの器にはなかった色だから。スウェーデンの影響でしょうね。」

しかし、この白が職人さん泣かせ。綺麗な白を出すのは本当に難しいのだそうです。動物の骨を使ったり、試行錯誤して作り出しました。
また、自分が思い描く色やデザインを形にするためには、時には職人さんと戦うこともあります。

「そんな時は、職人さんの前で一度ガラスを吹いてみます。そうすると心を許してくれるんです。ああ、ちゃんと勉強してガラスの原理をわかっているんだなと思ってくれるんですね。意思疎通もうまくいくようになります。」

今回展示中の作品の中で一番のお気に入りは、ヌメ革の持ち手を付けたガラスのバッグ。

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「自分達には発想できない組み合わせだと職人さんが驚き喜んでくれました。一生懸命デザインして職人さんと一緒に作り上げ、思い通りの作品ができた時は本当にうれしい。

麻衣子さんのデザインは人々の生活に寄り添っています。

「アートとして飾って置くのではなく、器としてそこに物がのって完成するのがいい。」

とても日本酒好きでおちょこを作り、おつまみに合う器を作る…そんな感じです。

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「自分が作った器でお酒を飲むのは、本当に美味しいんですよ~」

今日一番の笑顔。

「舞台やドラマとガラス作りは、似ているかもしれません。一人で台本を覚え、みんなで稽古したり撮影したり、そして舞台の幕が開く。ガラスも一人でデザインを考え、職人さんたちと一緒に作業して作り上げ、こうして個展でお披露目する…結局ものづくりが好きなんでしょうね。」

これからは、今回使ったヌメ革や漆のように、ガラスと異素材の組み合わせに挑戦していきたいという麻衣子さん。

「とにかく沢山の方に見て頂きたいです。私がガラスを好きになったように、器が一つあるだけで生活が楽しくなることがあるんです。私の作品がそのきっかけになってくれたらうれしい。」

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スウェーデンの街角で吹きガラスの魔法にかかった少女は、大人になった今、その魔法を誰かにかけているのかもしれません。

川上麻衣子 ガラスデザイン展
一スウェーデンの小物たち一
~2016年7月18日(月・祝)
AM11:00~PM5:00

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麻衣子さんの作品とスウェーデンの小物も販売されています。
川上麻衣子公式サイトはこちら>

※10月には、台東区谷中にお店もオープンする予定です。

「ひろたみゆ紀・空を仰いで」

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たったひとつ眩しく輝く大きな太陽、おぼろげに優しい光を放つ月、一つ一つは小さいけれど幾千幾万という圧倒的な数でキラキラ輝く星たち…空の主人公たちです。
晴れの日もあれば曇りや雨の日、そして嵐の日もあり、毎日刻々と表情を変え、一つとして同じだったことがない空。
その空に輝く太陽・月・星も毎日姿を変えています。空には果てしないドラマがあるのです。

そして、私たちの世界もまた同じ。同じような毎日でも一日たりとも同じ日はありません。ひとりひとりに果てしないドラマがあります。
ここでは、人一倍空から遠いちっちゃいひろたが、空を見上げるように、低いところからいろんなものを見上げてひとつひとつドラマを探しにいきます。

プロフィール

栃木県出身。NHK宇都宮放送局のキャスター、レディオベリー(エフエム栃木)のパーソナリティを経てフリーへ。
以降ニッポン放送のパーソナリティやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。
2009年には韓国に語学留学。両国の文化を身につけパワーアップして活動中。

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