今年最大のヒット映画と呼び声高いアニメ「君の名は。」
公開28日間で興行収入が100億円を突破、日本のアニメで100億円を超えたのは、宮崎駿監督の作品以外では初めて、邦画全体でも現在歴代9位という大ヒットです、すごいですね。
「君の名は。」のヒットの理由のひとつに、実際に存在する「駅や神社」などが、ふんだんに登場することが挙げられています。
主人公の女の子が住んでいるのは、岐阜県飛騨をイメージしたと言われる町。
主人公の男の子が住んでいるのは東京。
映画のカギを握る湖は、だれがどうみても信州の「諏訪湖」そっくり。
他にも男の子がアルバイトをしているイタリアンレストランは新宿御苑にあるお店に、外装も内装もそっくり。
渋谷のスクランブル交差点のTSUTAYAのスターバックスも出てくる。
シン・ゴジラの時も感じましたが、自分が住んいでる町や、知っている場所が出てくるとワクワクしますよね。
また、現実に存在している場所が映画に出てくると、その場所に行ってみたくなる!
いまは実写映画よりもアニメの方が、実際に存在する場所を描いた作品作り、盛んにおこなわれています。
番組スタッフが調べたところ、こういった「実在の場所を描いた」アニメ作品は2014年には91本も作られているらしいですね。
そして映画に出てくる場所にファンが実際に訪れることを「聖地巡礼」と呼ぶそうです。
今回、「君の名は。」で俄然注目を集めたのが岐阜県の飛騨市。
なんと先週の水曜日発表の映画興行ランキング2位のアニメ映画「聲の形(こえのかたち)」の舞台も岐阜県の大垣市。
また8月に映画化された猫が主役のアニメ「ルドルフとイッパイアッテナ」も岐阜県岐阜市が舞台。
3本の岐阜を舞台にしたアニメ映画が、ほぼ同時期に公開されたのは、あくまでも偶然ですが、近年、岐阜県を舞台にしたアニメが増えていて、都道府県別アニメの聖地の数ランキングで6位だそうです。
そしてこのような「聖地巡礼」都市を増やして、もっともっとビジネス展開しようという試みとして、先週18日「アニメツーリズム協会」なる一般社団法人が作られました。
代表理事は「ガンダム」を作った富野由悠季監督、理事には若い人にとってはアニメで有名な「KADOKAWA」の会長や、旅行会社のJTB、そして日本航空の代表らが名を連ねている。
この「アニメツーリズム協会」は、ファン投票などによって日本にある「アニメの聖地」88ヵ所を選定し、その88ヵ所にまつわるツアーなどを企画、提案していくそうです。
さて、「君の名は。」のヒットのウラで新たな「聖地巡礼」ビジネスに乗り出すオトナたちの思惑、どの様になっていくのでしょうか?
9月26日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より