川合俊一・東京五輪のバレーは女子より男子!その理由は?

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ニッポン放送で平日朝に放送中の「垣花正とあなたとハッピー」(月~金 8:00~11:30)。今週は垣花正アナウンサーがお休みのため、毎日ピンチヒッターが登場!11/1(火)はバレーボール元日本代表の川合俊一がスペシャルパーソナリティ。

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番組の中で川合俊一さんは「東京オリンピックのバレーボールは女子よりも男子の方が可能性がある」と発言。その理由とは…
(リスナーからのメール)東京オリンピックでバレーボールはメダル取れますでしょうか?男子は厳しいですよね?

川合俊一(以下川合):そうでもないですよ。厳しいんだったら女子の方が厳しいですよ。例えば木村沙織選手が4年後に選手をやっている可能性が少ないとしたら。彼女は「背の低いエース」と世界では言われてたんです。それでも185cmあるんですよ。世界の女子のエースっておおよそ193cm~202cmぐらいなんです。これから日本の主役になっていくって言われてる女子の選手って大体180cmなんです。世界と15cmぐらいエースが身長が違う。190cm以上の日本の選手は今のところいないです。
(今のバレーボールは)身長が大きい方がものすごい有利なルールなんです。例えば昔は大きい選手がいると、前でバンバン打つけども、後ろにいったら守備が弱くて、その大きい人を狙っちゃえば良い。サーブも狙えば良かったんだけど、今は後ろにいくと『リベロ』って制度があって、その人と代わってうまいレシーバーが入るんです。日本は背が大きくてバンバン打つけどバックいったらレシーブができないっていう選手は(昔も今も)あんまりいないです。男子でデカいというとは今210cm前後。そういう選手がリベロによって選手が代わっちゃうんです。欧米など、大きい選手がいる国に有利なルールなんですね。

那須恵理子アナウンサー(那須):昔は「リベロ」なんてなかったですよね。

川合:なかったです。僕らの頃はフォワードで打ってもバックいったらサーブもレシーブも打ちますし。190cmぐらいの選手たちが主力だったのが、今は205~218cmの選手。そんな選手がバックにいったら代えていい制度になったんで、日本にとってはものすごい不利。昔は有利とか誰か言っていた人いたけど。
あとはサーブのネットイン。昔はネットにちょっとでも触って入ったら反則だったのが、今はOKなので思いっ切り打つんです。パワーのある国は有利なんですけど、日本はそんなパワーがない。だから、サーブのネットインはものすごい不利なんです。どんどん大きくてパワーのある国に有利になってきて、うまさで何とかというのは限界があります。世界中同じぐらいの実力ですから。

那須:そういう中で比べると、日本の場合は女子よりも男子の方が可能性が高いということですか?

川合:男子は今2m超えてる選手は5~6人いて、その選手たちを4年間で育て上げることができたら可能性は十分あります。我慢して使うかどうか。試合をいい試合に見せたいんだったら、背の小さい選手使えばいいんですよ。大きな選手を起用すると勝つ可能性もあるけど、コテンパンに負ける可能性もあるんです。不器用なので。だから日本代表チームに3,4人ぐらい2mを超えてる選手がいて、あとサイドに石川選手とか、柳田選手。ちょっと背の低い選手をサイドに置いて、やっぱり3人ぐらい2m以上の選手欲しいんですよね。身長だけで言うと可能性は男子の方があります。

※このトーク部分をradikoタイムフリーで聴くことができます。

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