1月9日は「成人の日」の祝日。多くの自治体では成人式が行われます。
最近は千葉県浦安市の東京ディズニーランドでの成人式や、沖縄県のド派手な成人式などさまざまな成人式が話題にのぼりますよね。そんな中、ここ数年、「20歳」ではないのに成人式をするというケースが増えているのをご存知でしょうか。
その1つが、特に地方で開催されている「30歳の成人式」。
別に「30歳にならないと大人じゃない!」なんて嫌味なものでなく、どちらかと言うと「同窓会」に近いです。
30歳と言えば、20歳の成人式から数えて10年目。都会に出て行った人、地元に残った人、就職した人、家業を継いだ人、結婚している人もいれば、子育てをしている人もいます。
30歳の成人式は、そんな社会に出て様々な経験をした30歳の節目に職業や立場を超えて同級生と語らい、親睦や交流を深めていこうというイベントです。
20歳の成人式のときは地元に帰って成人式に出た人も、社会へ出て忙しくなると、なかなか戻る機会がありません。ですから、主催者としては「30歳の成人式」をきっかけに地元の現状を見聞きして、故郷の将来を考える機会にしてほしいという思いもあります。
また、これをきっかけにUターンする人もいるかもしれないし、ビジネスチャンスと捉えて交流を始める人もいるかもしれません。何か新しいことが始まるきっかけになればと、開催するところが増えているんですね。
また藤沢市では40歳の人たちが対象の「ダブル成人式」、海老名市では私も仕事でお邪魔したことのある「還暦式」もあります。さらに新潟県燕市では80歳の節目に「熟年成人式」があるそうです。
戦後、成人式を行う余裕がなかったため、還暦で年齢をリセットして20年目にあたる80歳に成人式を行おうと始まったものだそうです。
そして「成人式」の名のもとに、最近 小学校の行事として定着しつつあるのが、20歳の半分、10歳を祝う「2分の1成人式」。それぞれの小学校が学校行事として行っているケースが多く、学校によって実施内容に随分と違いがありますが、校長先生が「2分の1成人証書」を授与したり、保護者を招いて合唱を行ったり、作文を発表したり…というものだそうです。
こうして20歳でない成人式を調べてみると、日本人はとにかく「節目」が好きだなぁという印象です。
でもその一方で、70歳の古希、77歳の喜寿、88歳の米寿など、長く日本で続いてきた風習を知らないという人も増えています。
様々な年代の成人式が開かれる今、そんなことも考えてほしいなぁと思いますね。
1月5日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より