10年ぶりの日本人優勝から1年。大関陥落のピンチ 大相撲大関・琴奨菊和弘(32歳) スポーツ人間模様

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昨日、横綱鶴竜が休場に追い込まれ、残る横綱は白鳳のみとなりました。

その鶴竜の休場で不戦勝の勝ち名乗りを受けたのは琴奨菊。今場所は7度目のカド番で迎え、残り4日間で4勝しなければ大関陥落となります。

琴奨菊

豪栄道(右)に敗れた琴奨菊=両国国技館 写真提供:共同通信社

禍福は糾える縄の如しと言いますが、場所前は、4月に第1子の男児が誕生することがわかり、とにかく気合十分。一大決心で182キロから173キロまで減量を行い、調整段階では、「体が軽くなった」とご機嫌。カド番はクリアーできるだろうと当人も踏んでいた節があります。

1年前の初場所は10年ぶりの日本人優勝という、救世主でした。15年には美人と評判の夫人と結婚。そして、けがを乗り越えて悲願の初優勝。さまざまなテレビに出演し、パレードも行い、これまでにない一大フィーバーが展開されました。

その結果、稽古不足から強さは影をひそめ、わずか1年で「優勝は、まぐれだった」とまで陰口をたたかれる始末。

佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)は、「(大関から)落ちてもやらせる。もう1度、賜杯をだきたいだろうから。(誕生する)子どもにその姿を見せたいというつもりで頑張ってほしい」と話していますが、肝心の本人は元々、メンタルが弱い。

今日、12日目は結び前で、関脇の玉鷲と対戦。負けたらアウトですが、たとえ陥落しても、春場所で10勝すれば大関に復帰できるという救済策があります。大関陥落ということになれば、春場所までの1カ月半が正念場となります。

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1月19日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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