日本勢の平昌オリンピック出場第1号となったアイスホッケー女子日本代表。昨日行われた最終予選で、最大のライバル、ドイツへ引導を渡したのは、氷上のスナイパーと呼ばれた久保でした。今大会、3戦連発で計5得点を挙げています。
各競技、日本代表はそれぞれ、愛称を持っています。女子アイスホッケーチームは、スマイルジャパン。これはソチオリンピック出場権を獲得した際にネーミングされたそうです。当初は、オーロラジャパン、白雪ジャパンなどが有力候補でした。しかし、選手側から、
「ピンチの時でも、笑ってプレーできるようになりたい」
と強力な提案があって、スマイルジャパンとなった。
笑顔の裏には、
「オリンピックのリベンジは、オリンピックで果たす」
という強い信念が見え隠れしています。通算2回目の出場となったソチ五輪。しかし、世界の壁は厚く、前回出場した長野に続き、全敗に終わりました。オリンピックでまず1勝をあげるということがスマイルジャパンの悲願です。
久保選手は北海道苫小牧出身。兄の影響で、4歳でアイスホッケーをはじめ、これまで、マイナースポーツの悲哀を身に染みて感じる一人でした。
中学時代から日本代表へ選出されるほどの逸材でしたが、オリンピックには縁がなかった。2010年、所属する西武が3連覇を果たし、一方ではひざのじん帯を痛めるなどの故障があることから、1度は現役引退を発表しました。いわゆる、燃えつき症候群でしょう。とはいえ、関係者は引退後もあきらめず、「日本のために、どうしても力が必要だ」と、現役復帰の説得を続けていました。
ターニングポイントは、意外なことでした。11年、サッカー女子のなでしこジャパンがドイツワールドカップで世界一に。特に、ベテランの澤が勝負所で流れを変える姿を見て、
「もう一度、やってみたい、と思うようになった」
と話しています。確かに、今大会も久保の存在は、チームの強い支えになった。「最後は久保先輩が絶対に決めてくれる」と絶大な信頼を得ていたのです。昨日のドイツ戦の3点目も、1点のリードがあったとはいえ、体形で勝る相手が猛攻する第3ピリオド、14分43秒のフェイスオフでこぼれたパックを見事なミドルシュートで決めたものです。
1月下旬には、カナダからカルガリー・インフェルノを迎えて、強化試合を行いました。ソチで金メダルを獲得した代表へ9人を送り込んだカナダ、ナンバーワンクラブです。普通は勝てない。でも、第1戦は3-1で強豪チームを下す大金星をあげ、上り調子であることは間違いありません。
また、この試合には、侍ジャパンのコーチだけではなく、日本ハムのスポーツ・コミュニティ・オフィサーをつとめる稲葉篤紀さんが記念のフェイスオフ。試合後には選手全員で稲葉ジャンプを披露するなど、ノリノリの女子アイスホッケーチーム、スマイルジャパン。平昌オリンピック出場を決める第1号です。
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