3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。確定したわけではありませんが、侍ジャパンの4番といえば、やはり筒香でしょう。昨年はセ・リーグの本塁打と打点の2冠を獲得してスケールもさらに大きくなりました。
WBCについて、
「世界一にならなければ意味がない」
とその決意を語り、
「ふだん、野球に興味がない人たちが、関心を持ってくれるようにしたい。全国の皆さんの力になるプレーをしたい」
とも付け加えました。大谷が投手として代表辞退を表明している。それだけに、実に頼もしく耳に届きます。
筒香はオフの間、あまり露出があったとは言えません。取材依頼は結構あったようでしたが、これまで通り断った。例年と違うのは、年明けの1月17日、自主トレを公開したこと。
この日には50人以上の取材陣が集まりました。しかし、お披露目したのは、遠投と、ティー打撃を10スイングしたのみ。アッという間でした。こうなると、文句のひとつも言いたくなるところでしょう。
しかし、練習が終了してからの囲み取材には寒い中、熱心に対応し、
「ファンの方が、何を楽しみに球場へ足を運ぶか。自分自身、考えていきたい。もっと野球がうまくなりたいです」
と語りました。
目指しているのは、やはりアーチを量産することです。やはり打者にとって、野球の華と言えば、ホームランです。2年連続で40本以上が自身へ課した目標ですが、本音は「50本以上」でしょう。
2年連続で40本以上のホームランを放ったのは、08、09年の西武・中村以来、出ていません。さらに、シーズン50本以上の本塁打を記録した日本人選手は、16年までの30年間で、ロッテ・落合、巨人・松井の2人だけです。
昨日のキャンプイン初日も、WBC仕様球でキャッチボールを行いました。「ちょっと滑るような気がする」としながらも、感触は悪くなさそう。フリー打撃でも、さく越えを2発。逆方向へのバッティングを意識するなど、順調にトレーニングを行ってきた過程がわかりました。
WBCでの活躍、また今シーズンの活躍が十分に期待できる筒香選手です。
2月2日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」