ノルディックスキーのワールドカップジャンプ女子。注目の高梨沙羅が前日に続いて、5日の個人第14戦でも圧勝して、通算52勝目をあげました。男子のグレゴア・シュリーレンツァウアーが持つ歴代最多記録53勝へ、あと1勝と迫っています。
「シュリーレンツアー選手はあこがれ。男子と女子は土俵が違うけど、偉大な選手と並べてもらえることは光栄です」
と語っています。
ところで、誰もが感じるのは高梨が大人の女性になったことでしょう。約1年前からメイクを始めた。昨年夏、大手化粧品会社がスポンサーになって、その道のプロからテクニックを授かり、女優を思わせるほどに上達しました。今では、
「すっぴんでは外へ出られない。はずかしくて」
と言うほど。
メイクと同時に上達したと言われることが、まだまだある。それが英会話。欧州を転戦し、よくあるのがホテルの暖房故障などのトラブルです。過去の経験から、そういった交渉にも困らないように、英会話をマスターしてきたそうですから、うまくなるのもはやい。同時に以前から、スポーツだけではなく、勉強熱心な性格も今日の好成績を支えています。
中学を卒業してから、地元北海道のインターナショナルスクールへ入学。1日11時間の猛勉強で、何と入学4カ月で文部科学省が実施する高校卒業程度認定試験に合格しました。続いて、話題を集めたのが日体大への飛び入学。常に、人の何歩も先に行っている向上心の塊です。
一方で、優等生過ぎておもしろくないとの声があるのも事実。以前ほど取材を嫌がらなくなったようですが、高梨は決まった時間、決まった場所でしか応じない。よく言われるぶら下がり取材はできません。昨年、報道陣があ然としたのは、葛西とのツーショットをリクエストした際、「肖像権があるからダメです」とNGを出した。伝説にもなっています。
さて、11、12日に開催されるスロベニアでのワールドカップ。記録がかかるだけに、より激しいプレッシャーの中でジャンプとなりますが、あっさりと乗り越えて欲しいものです。
2月6日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」