「いつか川岸良兼を史果のお父さんと言ってもらえるようになりたい」女子プロゴルフ・川岸史果(22歳) スポーツ人間模様

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全38試合で争われる国内女子ツアーが開幕。その第1戦「ダイキンオーキッドレディス」が昨日5日、沖縄で開催されました。優勝したのは6アンダーのアン・ソンジュ。1打差の2位に入ったのは、昨年のプロテストで合格したばかりの川岸史果。今年の台風の目になるのではないでしょうか。

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【女子ゴルフダイキンオーキッドレディス】3日目決勝ラウンド 5H ティーショットを放つ川岸史果=2017年3月4日 琉球ゴルフ倶楽部 写真提供:産経新聞社

川岸はかつて飛ばし屋として名をはせた川岸良兼(りょうけん)の次女です。母の喜多麻子(きた・あさこ=女子プロゴルフ協会の登録名は、旧姓のまま)も、アマチュア時代の1987年、日本女子アマで優勝。ジュニア時代からスポットを浴びていました。

ゴルフを始めたのは10歳。両親が強制したわけではなく、自らの意志です。その時、父から言われたことは、

「川岸良兼の娘と絶対に言われる。それがイヤだったら、やめろ」。

以来、今日までほとんど技術的な指導をしたことがない。かわいい子には旅をさせろ-の言葉ではありませんが、ゴルフでは他人の関係です。

最近の女子ゴルフ界は、ステージパパやママが急増中。こうなると、せっかくの才能が埋もれてしまうケースが多い。

「父のDNAを感じるのは、飛距離と胃袋でしょうか」

と大まじめに答えて、報道陣をわかせた。トークもなかなかだが、これはジョークではありません。ゴルフを始めてすぐの小学生が、ドライバーで250ヤードを超えてしまった。しかも、女の子。当時は事件でした。

川岸は父をどんな目で見ているのでしょうか。

「子どもの立場でこんなことを言ったらヘンだけど、父の悪いところを見習わないようにしています。家ではものすごくマイナス思考。ネガティブです。車で渋滞にはまったりすると、私はどうしようもないとあきらめるけど、イライラして怒り出す。そういうことって、プレーにも影響すると思います。だから、自分ではそうしないようにしている」。

怪物の目をほしいままにした良兼を反面教師とするのだから、なかなかのしっかり娘です。

次に飛び出した言葉が、

「いつか(良兼を)川岸史果のお父さんと言ってもらえるようになりたい。1勝したぐらいでは、プロとして認めないとクギをさされているから、父を超える7勝以上が目標です」

とボルテージが上がります。

優勝を争ったアン・ソンジュは、

「経験を積めば、絶対にうまくなる。風に負けないドライバーショットがうらやましい。いつも15ヤードは置いていかれた。彼女(川岸の)ファンになってしまった」

と真顔で話し、エールを送っています。

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3月6日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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