1次ラウンド最大のライバル、キューバ戦で圧勝。ヒーローは侍ジャパン第1号の3ランを含む、4安打4打点の活躍を披露した松田で文句なしです。
日本代表では、2014年から背番号3でしたが、今季から所属するソフトバンクでも同じナンバーに。以前から、松田は3番にあこがれてきました。
「3番をつけ、サードといえば、長嶋さん。打って、守って、走って、でしょう。おれは、打って、守って、走って、元気を出すが目標ですからね」
と言います。
3番といえば、ソフトバンクでは長く松中の背番号でした。待ってました、とばかりに後継者に名乗りをあげたのは松田です。
ところが、家族ぐるみで付き合いのある先輩から、「1年間だけは、空き番にしてほしい」と頼まれた。その約束を果たし、今年から晴れて5番から、3番へ変更。ようやく、その時が来たのです。
かつて、サードといえば、ホットコーナー。多くのスター選手がいました。小久保監督が選んだサードのスペシャリストは、松田1人。それを意気に感じている。
「小久保さんを世界一の監督にする」、「前回の悔しさを忘れられない。この4年間、体に刻んできた」
など、とにかく熱い選手です。
自主トレでは、三遊間のゴロをとって、手のひらをひらひらと揺らすスローイングを猛特訓。守備でも魅せた長嶋さんの真骨頂です。取材へ訪れた担当記者へ、
「見てくれました? 手のひらひらを。あれは、とても理に適っているスローイングです。YouTubeで繰り返し見ながら、勉強しました。サードはチームでも、代表でも譲らない覚悟だから」
と決意表明している。
チームリーダーはもちろんのこと、狙っているのは攻守の柱となることです。
プロ野球12球団で現在、(打順)4番、サードがいません。松田はもっか8番ながら、成績しだいでは4番を任せられる選手です。
第1戦を見事に勝った侍ジャパン、「4番、サード、松田、背番号3」のコールを聞けるのも、そう遠くはないでしょう。
3月8日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」