3/24(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!
明日にも北朝鮮から攻撃を受けるかもしれない。そのときどう国を守るのか?
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター石破茂(自由民主党衆議院議員・元防衛大臣)
北朝鮮への敵基地攻撃能力の保持については16年前から議論されていた高嶋) 石破さんほどの方をゲストにブッキングすることは非常に大変で、かなり前からお願いしていないとスケジュールが取れません。
石破) そうですね、ずいぶん前だったような気がします(笑)
高嶋) ずいぶんな日にはまっちゃいましたね。
石破) でも今朝6時半に「私、他の用事あります」とは言いにくいですよね。でもずいぶんな日ではあります。
高嶋) 疑惑言い難し、というお立場であることは十分承知ですが。まずは北朝鮮ですけど、この間のゲストで小野寺五典元防衛大臣が来られたときに、敵基地の攻撃能力を日本も持つべきであると。そしてレックス・ティラーソンさんのあらゆる選択肢だとか、トランプ政権による北朝鮮政策の見直しなんて言われていています。相変わらず北朝鮮は“ドカン”をやるわけですけど。石破さんは一番のご専門ですが、どういう風にとらえていますか?
石破) 突然北朝鮮がミサイルを撃ち始めたわけではなくて、私が長官をやっていた16年前もミサイルを撃っていたわけです。そのときからすでに日本全体を射程に入れたノドンは持っていました。当時も敵基地攻撃能力についての議論があった。でも攻撃してくる恐れがあるねという段階では早すぎる、実際に被害があって人が大勢死んでからでは遅すぎる。では『いつが攻撃をできるタイミングなの?』と言ったならば、それは着手したとき。今から日本に向けて攻撃するための燃料を注入し始めたときだろう。他に手段がないのなら敵基地を叩くことは法律的に認められるという答弁は16年前にしています。
高嶋) 16年前? なるほど。
石破) だけどバスやトラックを買ってくるわけではないから、敵基地攻撃動力なんてすぐ持てるものではない。5年10年かかりますね。国家としてそういう意思を持つのであれば「ちゃんと国会で議論してください」ということは申し上げました。ですからもう持つぞという意見を持つかもしれないけれど、そのために膨大な時間、膨大な経費、膨大なリスクがありますよってことです。
喫緊に決めなくてはならない北朝鮮への日米間の防衛策高嶋) いろんな意見をうかがっている中でもっともだなあと思いましたが、金正恩のお父さんの金正日のときはドッカンやりながらもけっこう冷静なところがあって、アメリカと6ヶ国でちゃんと協議をしたいとか、一つの駆け引き材料として使っていたところがあった。ところが刈り上げ息子の金正恩の場合は、なんとなく自分の国内での立場を維持するためにやらなければいけないし、何やらちょっと計算のつかない「なになにの沙汰」という雰囲気があると。この辺はどうですか?
石破) そうなったときも、国民の生命、国家の独立をどうやって守るかで、あんな人とは思いませんでしたとか、想定外でしたとか、それは政府として言ってはいけないことです。そう簡単に反撃能力を持てないから。だからこそティラーソンがこの間来て、いままでの政策は間違いだったと言ったわけだから。じゃあどうする。時間はそんなにありません。北朝鮮は明日にでもやるかもしれない。日米間の連携をどれだけ強めて、アメリカはどの場合にどうするのか、日本はそれまでに何をするのか。敵地攻撃能力を持つという判断があるというなら、そのための装備とか訓練はしなければいけない。だけどそれまでの間にどうするかというのが喫緊に求められます。
高嶋) 本来は国会でそういう議論をなされていなければいけない。
石破) 本来はそうでしょう。
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