4/8(土)朝8:30から放送のFM93AM1242ニッポン放送『八木亜希子LOVE&MELODY』では、現在、国立新美術館で開催されている『ミュシャ展』についてアートテラーとに~さんに聞きました。
(1)ミュシャの本当の名前は「ムハ」
チェコ出身の芸術家、ミュシャ。日本では「ミュシャ」という名前で知られていますが、実はこれ、「Mucha」のフランス語読み。「ミュシャ」と呼ぶのはフランスと日本くらいで、世界各国では「ムハ」と呼ばれているんです。
(2)巨大な作品をくるくる巻いて運んできた!
現在、国立新美術館で開催されている『ミュシャ展』の最大の見所は、50歳で故郷に帰ってから晩年まで17年かけて仕上げた作品《スラヴ叙事詩》。およそ縦6メートル、横8メートルの巨大なカンヴァスに描かれた20点の油彩画が一挙に来日しています。
どのくらい大きな作品かというと…サッカーのゴールを2つ重ねたよりも大きい!
そんな巨大な作品を20点一気に展示できるのは、日本国内でも国立新美術館くらいしかないんです。
ではこの巨大な作品、どうやって日本まで運んだんでしょうか。
実は、絨毯のようにくるくる巻いて持ってきました。一般の絵画も枠を外せば丸めることはできますが、どうしても絵の具にひびが入る危険があります。でもこの《スラヴ叙事詩》は、丸めて運ぶことを想定して描かれていたようです。
(3)入場者数15万人突破!「奇跡の展覧会」と呼ばれる理由は?
《スラヴ叙事詩》は、ミュシャが生まれ故郷の国のために、国の歴史を描きたいと思って作り上げた作品。そのため、チェコの人も本当は国外に出したくないお宝。今回、20点も日本に持ってきて展覧会が開けたこと、このこと自体がもう「奇跡」なんです。
1点来日するだけでもすごいのに、それが20点。この機会を逃すと、もう2度と日本では見られないでしょう。
(4)「ミュシャ展」に行く時は、単眼鏡を持っていこう!
縦6メートル、横8メートルの大きな作品ですが、表現はとても細やか。展覧会に行く時は、単眼鏡を持っていくと高いところまでよく見えますよ。
<国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業『ミュシャ展』>
2017/3/8(水)~6/5(月)国立新美術館 企画展示室2E
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