そういう目的だったかと思うと…【報道部宮崎の取材記あれこれ】
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報道部宮崎裕子記者による「報道部宮崎の取材記あれこれ」。
ニッポン放送ニュースでは、お伝えしなかったとっておきの取材ネタをご紹介します!
取材記(4)「そういう目的だったかと思うと…」
千葉県・我孫子市で小学3年生の女の子が遺体で見つかった事件、まさかの人物の逮捕に誰もが衝撃を受けました。
事件現場となった東部野田線の六実駅。駅前といっても、あるのはコンビニと数店の飲食店のみ。そのコンビニが入っているマンションの4階に渋谷容疑者は2人の小学生の子ども暮らしていました。
母親から譲り受けたそのマンションのオーナーとして家賃収入で生計を立てていた渋谷容疑者。近所の男性に話を聞くと「子どもの頃からボーっとしていて、さえない感じよ。道であっても会話が弾むような奴じゃないから別に話しかけないしね」と。その口ぶりから、容疑者の人物像がなんとなく見えてくる。
ではなぜ、そんな人物が「保護者会の会長」なんかになったのですか?と聞くと、「そこがわからないんだよねー」と。その男性は、数年前にマンション近くの駐車場に渋谷容疑者所有の大きなキャンピングカーが停まっていたのを見て、「やす(やすひろ)のやつ、ずいぶん立派な車買ったなー」と思ったという。
逮捕後、明らかになってきた渋谷容疑者の異常性。保護者会の会長も見守り活動も、そしてキャンピングカーの購入も「そういう目的」だったのかと思うと、あまりにおぞましくぞっとする。